どちら様？（side.SH) ページ11
デビューしてから駆け足のように過ぎて行く日々。
そんな中、本来なら今日はメンバー揃ってオフであるはずの俺達は、突然事務所のある特別ルームに招集された。なんでも会わせたい人がいるとかなんとか…。
特別ルームは広々とした１LK構造で、机と椅子が人数分並べられ、大きなガラス窓を背に白板と教卓が置いてある。その横には大きなモニターとオーディオデッキが。そして部屋の奥には簡易キッチンがある。キッチンを除けば、なんだか学校の教室のようだ。
初めて入る部屋に、みんな最初はそわそわしていたが次第に好き勝手騒ぎ始めた。
「ジュンミニヒョン、一体なんなんですかね？」
「なんか聞いてないんですか？」
ここで待つよう指示したマネージャーがなかなか帰って来ないのにしびれを切らしたのか、ギョンスとジョンインが俺に寄ってくる。
「さぁ？俺も突然で何も聞かされてないんだ…ヒョンたちは何か聞いてます？」
横でぼけーと座るミンソクヒョンとルハニヒョンに声をかければ、二人はいいやと首を振る。
「会わせたい人って誰なんですかねー？」
とイーシンはぽやんと呟く。
「知らーん。まーたどっかのお偉いさんとかじゃないの？」
ルハニヒョンは適当に返しながら、ミンソクヒョンの髪をいじってる。ミンソクヒョンもされるがまま…あんたらホント仲良いな。
「じゃぁこんなヘンな部屋じゃなくてもいいんじゃない？タオ待つの飽きた。」
「僕も…」
「マンネ組はもうちっと忍耐を覚えろよ…」
タオとセフンがぶーたれるのをそっと窘めておく。キッチンに飲み物しかなかったのが相当お気に召さなかったらしい。
それにしても、マネージャーたち遅いな。ていうか、
「ビーグルうるさい！！お前ら大声出し過ぎだ！」
「えー今スホヒョンが一番うるさかったー！」
「そっすよーヒョン、静かにー！」
「お前ら…」
ああ言えばこう言う。ホント、ベッキョンとジョンデ、チャニョルのビーグルライン3人は寄るとうるさい…同学年のギョンスをもっと見習え…って…
「あれ？そういや今日はチャニョルおとなしいな？」
「チャニョルならあそこだ」
クリスが指差す先を見て、思わず「うわぁ…」と声が漏れた。
机に頬杖を吐き、ぼんやりと虚空を眺めて座るチャニョル……ハッピーウィルスはどうしたハッピーウィルスは。
→2へ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 346人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「EXO」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ときみず | 作成日時：2015年1月5日 15時
