初恋とセカンドキス【名前変換オリジナル】 (ページ5)

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⑤貴方side ページ5

後先考えないで行動する奴なんて、きっとろくなことは起きない。

その言葉を擬人化させたような男

それが天野瑞希だった。

しかしある日、そんな彼の女の子と致している場面を目撃してしまって…
それからというものの、私に何かと構ってくる。

瑞希「あれ〜瀬田さん、奇遇だね！なにしてんの？」

「読書です…けど」

瑞希「難しい本読んでるね～瀬田さんはいっつも屋上にいる感じなの？」

やけに馴れ馴れしい。本当に苦手なタイプ

「ここなら、誰にも何も言われないので」

私はよくクラスメイトに絡まれる。
何やら私達をバカにしているだとか、お高くとまってるだとか…厄介な言いがかりをつけられてしまう

瑞希「確かに！瀬田さんいっつもクラスのやつに絡まれてるよね～、嫌ならもう少し生活態度改善するとかさ…」

は？

「…うるさい」

私は読んでいた本を閉じ、荷物を持って屋上を出た。

瑞希「え、ちょっ…瀬田さん～？」

最悪、やっぱりこの学校にはろくな奴がいない。
バカにしているのは私じゃなくて…

あんた達じゃない！！

瑞希「どこ行くの～？」

「…っ！」

――――――――――バタン！！！！

勢いよくドアを閉め、私は走ってそのまま帰った。

瑞希「…はぁ」