㉜彼side ページ32
――――――ガチャ
「…居た」
澄香「…どうも」
彼女を探してた。
もしかしたらここにいるのかもと思って屋上にやって来たら、カップ麺をすすりながら屋上で外を眺めている瀬田さんがいた。
俺は彼女の隣に座った。
なんかこの人の横は安心するんだ
取り繕わなくていいから…かな
「カップ麺美味しそうだね〜」
澄香「あげませんよ、これを食べるためにここに来たんだから」
「相変わらずだなぁ〜」
相変わらずの冷静で他の子と違う対応に安心する。
「あのさ」
澄香「はい?」
俺はどうしてキス出来ないんだと思う?…なんて聞けない
勝手にキスした事も…言えない。
「この間、絡まれてた時にどうしていつもみたいに正論で言い返さなかったの?」
澄香「…それは」
もしかして…俺があんな事言ったから?
澄香「このままじゃ…嫌だったから」
「…」
澄香「偉そうな事ばっかり言っても意味ないの。貴方みたいに私を決め付けない人だってきっといるんだから、私だってきちんと素でぶつかろうと思ったの。」
瀬田さんは、俺の事をそんな風に思ってたんだ…
「俺は、瀬田さんが良い人だって分かってたよ」
君は読めないんだ。
分からないから、知らないからワクワクする。
だからもっと…知りたくなるんだ
君にとって俺が特別になれるなら、俺だって…
澄香「それは…ありがとう」
「…っ!」
君の特別になれたりするんだろうか
だったら……
「瀬田さん、俺と付き合わない?」
78人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
天星(プロフ) - この作品好きです!更新頑張ってください! (2021年12月23日 19時) (レス) id: 5fed499b84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セピ | 作成日時:2021年12月21日 21時