初恋とセカンドキス【名前変換オリジナル】 (ページ11)

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⑪貴方side ページ11

ある日のこと…

今日は雨か、傘持ってきて良かった。

私は靴箱に置いたおいた傘を持ち、校舎を後にしようとするが…

瑞希「あ、瀬田さんだ〜」

「…天野くん」

瑞希「瑞希でいいって～今帰るの？」

なんだか最近突っかかってくるこの人
私なんかに絡んでくるなんて暇なのか？
いや、いつも別の女の人といるんだし…そんなわけないか

「クラスメイトなんだから、そりゃ帰るタイミングくらい被りますよ」

瑞希「でもいつも屋上にいるじゃん！今日は雨だから帰るんだよね〜？」

「そうですけど、なんなんです？」

いくら冷たく当たっても、なかなか引いてくれない。
全くもって変な人。

瑞希「そんな怖い顔しなくなっていいじゃん？
俺ちょっと寂しいな〜」

みんなに同じように向けている上辺だけの笑顔も、何一つ変わらないその声色も…なんだか嫌になる

「じゃあ、あの女の人に構ってもらってください」

瑞希「つめたーww」

私は、こんなんだから友達が出来ないのかもしれない。
でも今更…この人に媚びを売ったところで何も変わらない

女子「うっそ雨！？傘忘れちゃったー！！」

近くにいた女子生徒が傘を忘れたのか1人で困っていた。
私、置き傘してないしなぁ…

瑞希「ねぇねぇ君！傘忘れたのー？」

「！？！？」

え、この子…1年よね？
知り合いじゃないみたいだし…そんなに気軽に声かける！？

女子「は、はい…///」

瑞希「俺の傘使っていいよ～」

女子「え、でも…そんな悪いです！」

瑞希「平気平気！俺…」

天野くんは私の腕を引っ張った。

「えっ…！」

瑞希「この子に入れてもらうから！」

はぁああああああああぁぁぁ！？！？！？！？