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「……ここは、異常無し、だね！」
エリア3は、ほとんど地面にでこぼこの無い草原である。
ぐるりと見渡せど、これと言って妙な所は見つからない。
きっくんは早々に宣言すると「次はあっちー？」と駆け出した。
「……アイツ、元気だなぁ」
「年齢を感じさせないですね
一体何歳なんですか、彼は」
「永遠の十四歳かな」
「絶望的ですね」
既に疲れを滲ませているFBの言葉に、Aが呆れてため息を着いた。
「ほら、きっくん一人で行っちゃうよ
俺達も、行こう」
「おう……ちょっと、待って」
だんだん小さくなるきっくんを追いかけようと、あろまはえおえおに声をかける。
しかし彼は、ぼんやりと立ち止まって、何処かを見つめていた。
その視線の先に居るのは、大人しく温厚な、巨体を持つ草食竜＿＿＿アプトノスだ。
それらは数匹で群れをつくり、何処かへ移動している所らしい。
ハンターならよく見るような、普通の光景だった。
「何、あれがどうしたの？
腹でも減ったのか？」
「その発想はハンターならではだよね」
ハンターは狩猟中に空腹を感じた際、ああいった草食竜の肉を焼いて食べることがある。
しかし、えおえおはそうでは無いと首を振って、「よく見て」と指を差した。
「何時もとちょっと、違わない？
歩くのが速くて、急いでるように見えるでしょ
これってもしかしてさ」
アプトノスは環境の変化に敏感な動物である。
自らの危険を、本能的に察知することが出来る。
では、あの巨大な生き物が危険を感じる時というのは何だろう？
答えは。
「……おい、来るぞ！」
捕食者の気配に、気がついた時だ。
あろまほっとが叫んだ瞬間、遥か上空の澄んだ蒼を切り裂くように、何かが勢いよく地面に降り立った。
ギョロリとした目。
浮き出た骨格。
並んだ鋭い歯。
それは紛れもなくメインターゲット＿＿＿轟竜、ティガレックス。
「あちらさんから出向いて下さった訳ですか……ラッキーですね！
ここで会ったが百年目、今日という今日は負けませんよ！
大人しく、私の素材になって下さいな！」
笑みと共にチェン=チャングラーを顔の前に構え、銃弾をリロードしていく。
「わざわざ、倒されに来てくれてありがとおぉぉ！
そして安らかに眠れ！
先手必勝、喰らえっ！」
きっくんは言うが早いか、豪剣斧【伊邪那岐】を振りかぶり、その頭に思いきり叩きつけた。
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アケルナ - 樂さん» コメントありがとうございました。この小説だけでなく、他の物にまで目を通して頂いて、本当に感謝しております。また小説を書くときには、もっと面白い文章を書ければいいなと思っています。 (2015年12月18日 18時) (
レス) id: e5ec2d2555 (このIDを非表示/違反報告)
樂 - 前作読ませて頂きました！やっぱり面白いです！ハマりましたw (2015年12月18日 16時) (レス) id: 95091691c5 (このIDを非表示/違反報告)
アケルナ - 樂さん» コメント、再度ありがとうございました。チャージアックスに操虫棍と、新武器を使いこなすハンターさんの姿も、是非書いてみたいところです。貴重な意見とさせて頂きます。 (2015年12月17日 17時) (レス) id: e5ec2d2555 (このIDを非表示/違反報告)
樂 - おおっ！次は剣士の子がいいです！（（←ヲイ そうちゅうこんとか、チャージアックスとか！・・・個人の希望なのでスルーおっけーです。 (2015年12月17日 16時) (レス) id: b811b3a7d3 (このIDを非表示/違反報告)
アケルナ - 樂さん» コメントありがとうございました。第二部の予定は今のところありませんね。それでも、MHXの方で新しく物語を作れた日には、是非目を通して頂ければ幸いです。 (2015年12月14日 23時) (レス) id: e5ec2d2555 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アケルナ | 作成日時：2015年11月10日 18時
