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14 彩織 ページ15

私は、慧くんの事が好き。


今までは、一番信頼できる人、だった。
でも今は、やっと自分の気持ちに気付けた。「恋」なんて、初めての経験で、すごくドキドキしたし、苦しかった。


あそこまで言うのも、ほんとはすごく勇気が要った。


ふ「さおりちゃん...大好きだよ。」

そう言いながら抱き締めてくれる慧くんは、とても暖かくて優しかった。




A「慧!...って、何してんの?」
ふ「ごめん。俺はお前らを裏切った。でも。大切にしたいって思う人が見つかった。いや、またもとに戻れた。」


大切にしたいって思う人...。

こんな状況なのに、嬉しさが込み上げてくる。


B「うちらは捨てられたのに?」
ふ「そうだよな。見捨てたことになる。ごめん。」
A「ごめんじゃないよ!なんで?!また藤崎なの?!」
ふ「それは..お前らが、さおりちゃんを虐めるからだろ?なぁ、俺間違ったこと言ったか?大切な人を傷つけられて怒らねぇ馬鹿はいねぇだろ?!」
A「...じゃあ!さっきのは何だったの?!偽り?ねぇ!分かるように説明してよ!」
ふ「言い訳がましくなる。」
B「いいから!ちゃんと説明してよ!!」
ふ「俺らは幼稚園からの幼馴染みで、お互いを必要として生活してきた。でも小6で俺は友達に“お前藤崎依存症じゃん、一生結婚できねぇぞ?”って言われた。その時はあっそ、俺さおりちゃんいるし。って思ってたんだけど、今日、さっき...お前らにも同じことを言われた。」
C「...で?だからなんなの?」


怖い。こんな怖いのに、慧くんは堂々と立ち向かってる。

格好いい。


私は改めて、慧くんの格好良さを実感した。


ふ「やっぱり俺は、さおりちゃん依存症なのかなって思った。だから、さおりちゃんから離れる努力をして、お前らの所に入った。でも!間違ってたんだ。俺がさおりちゃんを見つけると、既に前みたいに戻り始めてた。心にバリアを張って、誰も入れないように。」

慧くんは、分かってくれてた。私の痛みも苦しみも、全て。


そこまで言うと、先輩たちが黙って俯いた。

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作品ジャンル:恋愛
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たまたまearth(プロフ) - 不死鳥皐さん» 読んでくださって有難うございます!テスト頑張って、また戻ってきますのでこれからも宜しくお願いします!! (2017年10月6日 20時) (レス) id: a3248d8601 (このIDを非表示/違反報告)
不死鳥皐(プロフ) - 色んな方が書くのをやめられてる中、続けられてるのが嬉しくて読ませてもらってます 。テスト頑張って下さい! (2017年10月5日 21時) (レス) id: ecade1a7a0 (このIDを非表示/違反報告)
たまたまearth(プロフ) - かたつむりんさん» 気付きませんでした!有難うございます!! (2017年9月24日 0時) (レス) id: 86aa2f76bc (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - オリジナルフラグ外してくださいね! (2017年9月23日 22時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまたまearth | 作成日時:2017年8月25日 22時

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