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「紫耀とAは体育祭何出るの？」
いつもの帰り道、おもむろに優太が聞いた。
私達の学校は、中間テストが終わって、その約二週間後に体育祭が開かれる。
今日のLHRはどのクラスも体育祭の出場競技決めをしたようだ。
「俺は、100m走と借り物競争とリレーと騎馬戦やで」
「私は、100m走と綱引きー。優太は？」
「俺は紫耀と全く一緒！」
「そうなん？じゃあ岸くんには絶対負けられへんな？」
「望むところだ」
少しだけ、ピリピリとした雰囲気の中、紫耀くんと優太が拳を合わせる。
何故ピリピリしているのかは分からないけれど。
「いいなあ〜。優太も紫耀くんも運動が得意で…。私は体育祭憂鬱でしかないよ…」
「A、運動音痴だもんな(笑)」
「うるさい」
「体育祭楽しみだなー！！！燃えるぜー！！！！！」
拳を高く突き上げてそう言った優太をスルーして紫耀くんが言う。
「じゃ、俺とAちゃん、今日バイトやから。岸くんまたな」
「は、おい！！！2人ともスルーすんなよ！！！」
わーわー騒ぐ優太に手を振って、紫耀くんと2人でバイト先に向かって歩き出した。
あの日曜日から数日が経った。
紫耀くんも優太も、別に前までと変わらない。
きっと、変わったのは私だけ。
紫耀くんのことが好きだとちゃんと自覚して以来、上手く紫耀くんの顔が見れないのだ。
今日は日曜日以来、初めての2人きりで、私の心臓はありえないくらい早く動いている。
聞こえるはずもないのに、自分の鼓動の音が漏れて、紫耀くんに伝わってないか不安になる。
ぐるぐるぐるぐる。
自分のことで精一杯で、紫耀くんの話など一切聞こえていなかった。
「Aちゃん！」と紫耀くんに手を握られるまでは。
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由良(プロフ) - 早く続きが見たいです！少し汗ばむ季節になり体調の変化が激しくなりますがお身体に気をつけてくださいね更新楽しみにしています (2018年6月14日 21時) (
レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
優美(プロフ) - 紫音さん» 紫音さんコメントありがとうございます。温かいお言葉ありがとうございます！素敵な作品になるよう頑張ります！ (2017年5月19日 21時) (レス) id: 9785910bbc (このIDを非表示/違反報告)
優美(プロフ) - 紫友さん» 紫友さんコメントありがとうございます。あそこは物語の中の一つのキーワードとなる場面なので、そう言って頂けて嬉しいです(*´ω｀*) (2017年5月19日 21時) (レス) id: 9785910bbc (このIDを非表示/違反報告)
優美(プロフ) - ピナパルさん» ピナパルさんコメントありがとうございます。これからも楽しんでもらえるよう頑張りますね！ (2017年5月19日 21時) (レス) id: 9785910bbc (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - この作品好きです！面白くて、続きが気になります！！楽しみにしてますね！ (2017年5月18日 22時) (レス) id: 5512444c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優美 | 作成日時：2017年5月12日 1時
