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「え？もしかしてお礼ってこれ？？？」
「あ？そうだけど？」
家の近くの公園のベンチで優太に「ちょっと待ってて！」と言われたから座って待っていたら、優太に手渡されたのはミルクティーとアイス。
多分…いや絶対、すぐそこのコンビニで買ってきたんだろう。
残念がる私をよそに、優太はガリガリするアイスをその名の通りガリガリさせながら食べている。
「はあ…やっぱ優太がケチなことに変わりはなかったか…」
「うっせーな！だってお前それ好きじゃん！！！」
「そうだけど…」
確かに優太がくれたのは、私がいつも飲んでいる好きなメーカーのミルクティーと、バニラ味のアイス。
まあ、優太だもんね…仕方ない…。
そう思いながらアイスを一口、口に運ぶ。
「美味しい…」
「だろ？」
何故かドヤ顔で言う優太。
優太はバカだしケチだけど、なんだかんだ優しいし、きっと誰よりも私のことを分かってくれている。
これも不器用な優太なりの優しさだ。
「ありがと」
素直にそう言うと、優太は照れたように「おう」と頷いた。
「ええな〜！岸くんはAちゃんのこと何でも知ってて！」
隣で紫耀くんが、ほっぺをぷくっと膨らませながら言った。
「えー？(笑)」
「俺、Aちゃんの好きなもの全然知らへんもん。Aちゃんは、俺が何したら喜んでくれるん？」
「だからお礼は大丈夫だって…」
「そんなん岸くんだけずるいやんか！」
ずるいって…
よく分からないけれど拗ねたような紫耀くん。
「ははは！Aのことそんな知りたかったら俺が教えてやってもいいけど？」
何故か勝ち誇ったように笑う優太に、紫耀くんは「岸くんうざい」とバッサリ吐き捨てる。
そこからまたいつもの2人の小競り合いが始まった。
別に優太からも紫耀くんからも、お礼なんていらない。
ただ、2人が私の前で笑っていてくれればそれだけで、嬉しくて楽しくて幸せなのに。
2人には言わないけれど。
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由良(プロフ) - 早く続きが見たいです！少し汗ばむ季節になり体調の変化が激しくなりますがお身体に気をつけてくださいね更新楽しみにしています (2018年6月14日 21時) (
レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
優美(プロフ) - 紫音さん» 紫音さんコメントありがとうございます。温かいお言葉ありがとうございます！素敵な作品になるよう頑張ります！ (2017年5月19日 21時) (レス) id: 9785910bbc (このIDを非表示/違反報告)
優美(プロフ) - 紫友さん» 紫友さんコメントありがとうございます。あそこは物語の中の一つのキーワードとなる場面なので、そう言って頂けて嬉しいです(*´ω｀*) (2017年5月19日 21時) (レス) id: 9785910bbc (このIDを非表示/違反報告)
優美(プロフ) - ピナパルさん» ピナパルさんコメントありがとうございます。これからも楽しんでもらえるよう頑張りますね！ (2017年5月19日 21時) (レス) id: 9785910bbc (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - この作品好きです！面白くて、続きが気になります！！楽しみにしてますね！ (2017年5月18日 22時) (レス) id: 5512444c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優美 | 作成日時：2017年5月12日 1時
