女に間違えられて、カッターキャーされるんだが。【男主】【歌い手】 (ページ3)

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side you
『ここだよな？時間は…、丁度いい。』

腕時計を確認し、そう言う。
近くのベンチに座り、スマホをいじりながら待つ。

はい。
今日は、そらると疑似デートです。

この事を、姉さんに言ったら、

姉「え？じゃあ、Aを女の子にしないとね～。」

と言われ、メイクとコーディネートは全部姉さんが選んだ。

『にしても、睫毛が重い…』

つけ睫だっけ？それが付けられてる。
だから、瞼が重い。

すると、

そ「お待たせ」

と、後ろからそらるが現れる。

そ「…メイク、お姉さんがやった？」

『うん。ほら、エスコートしてくれるんでしょ。』

そう言って、手を出す。

そ「ん。行く所は決まってるから、行くよ。」

そう言って、俺の手を引いて走り出す。
いや靴、スニーカーだけど、姉さんのだから走りにくいんですけど？！

これめっちゃ転びかけるパターンだ…
ズボン汚したら姉さんに謝らないとな…。

等と思っていると、

そ「あ、」

と声を出し、急にそらるが止まる。

『うわっ？！急に止まるなよ！』

そう言うと、前から

全-そ「「「「「え？」」」」」」

と、そらる以外の奴らが全員集合していた。
思わず、

『あ。』

と声を漏らす。

ま「え、A！？」

う「そうだろ。」

さ「分かりやっすwwwww」

志「スカートやない…」

セ「完全に女の子やな…」

『いや、お前ら何で居るんだよ。』

全-そ「「「「「何となく。」」」」」

と全員首をかしげて言う。
シンクロ率高っ。←

『そ。じゃあな。』

ま「え。」

そ「じゃ。」

そう言って、俺を引き摺るように、走っていくそらる。
おい、靴底すり減るだろ。

とか思いつつも、そのままでいる。
おい、もうあいつら見えねーぞ。

『止まろうぜ？』

そう言うと、

そ「ん。」

そう言って、一旦止まるそらる。

こいつ、息切れしてないんですけど。怖っ。

『あ、そうだ。はい。』

そう言いながら、ショルダーバックから、そらるに頼まれていた物を出して渡す。

そ「ん、ありがと。」

そう言って、俺からそれを受けとる。

渡したものはクッキー。

前は定期的に作ってはそらるにあげていたから、頼まれはしなかったが、最近は作る時間がないため、作っていなかった。
そしたら、久しぶりに食べたい。と頼まれた。

だから、作ってきた。
何で好きかは知らないけど。

まぁ、自分の作る物を好きで居てくれる人がいるのは、嬉しいものだけど、少し照れくさい。