美少女ですよ ページ38
…
あ「ファ!?は!?!?」
俺は体育館に来て早々視界に入った人物に目を疑った
さらさらの焦げ茶色の髪に、白くてきめ細かそうな肌、ぱっちりした目、薄ぴんくに色付いた唇
どこからどうみても"美少女"といえるであろう彼女
そう、あのときの、
『物としか、みれなくなって…っ』
『ほんとに、愛してたのに…』
美少女だった
勝手に足が彼女の方向へと向かう
やめろ、止まれ、と心では思っているのに体が言うことを聞かない
あ「あ、あのっ」
実「え、はい…?」
あ「すごくタイプです」
*
俺はブラック本丸に突入したときから顔を隠していたので、おそらく『羽新』という審神者名しか知られていない。
まあ、とりあえず何も気にせず美少女と話せるということである。
ほら、突入したときは仕事だったから話できなかったんだよ……すごく悔しかった……
あ「へー、じゃあマネージャーって訳じゃないんですね」
実「うん、たまたまここら辺に用があって、たまたま黒尾くんたちがこっちに来てただけなんだ」
松坂さんとバレー部の人たちはとても仲が良いらしい。今笑えてるのは彼らのおかげだとまで言っていたので相当だろう
っていうか笑えなくなった原因って俺じゃないよね俺が乗り込んできて本丸かっさらったからじゃないよね
あ「……何かあったんですか?」
そう聞くと表情が固くなる彼女
実「……もしも、今まで好きだった人がさ、…一回死んだのに、一緒にいた記憶だけがリセットされて戻ってきたら、どう思う?」
ごめん、意味わかんないよね!!といって少し悲しそうな顔をする
適当に流そうと思ったけど、そんなの関係ない、彼らはまだあなたが好きなのに、って気持ちがふつふつと沸いてきて、思わず答えてしまった
お「俺なら、また一緒にいれる、次はもう失いなくないって、思います」
実「……私、そう思えなかったんだよね、だから…」
だから、見捨てたのか
ただ俺は、気づいてほしかった。
彼らは愛されたかったのだと
あ「じゃあ、あなたに見放された彼らはどうなるんですか」
感情に任せて喋ってしまっていた俺は、失言をしていたことに全く気づかなかった
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銀狐 - とても楽しんで読ませていただいています。夢主くんばかわいいです。 (2016年12月12日 18時) (レス) id: 9e8ee49858 (このIDを非表示/違反報告)
みりんは鶴丸にお熱(プロフ) - 奏さん» 続編できたのでよければお願いします!応援ありがとうございます!! (2016年12月11日 13時) (レス) id: b18acd858b (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - うわぁ!!!続編ありがとうございます!!今見て、昼がとても待ち遠しくなりました!!頑張ってくださいね!! (2016年12月11日 5時) (レス) id: 56602a1313 (このIDを非表示/違反報告)
みりんは鶴丸にお熱(プロフ) - 奏さん» そう言ってくださる方がいて感激です。゚(゚´Д`゚)゚。ありがとうございます!! (2016年12月11日 0時) (レス) id: b18acd858b (このIDを非表示/違反報告)
みりんは鶴丸にお熱(プロフ) - moiさん» ほごおお嬉しいですありがとうございます!今日の午後にはリンク貼るので良かったら……! (2016年12月11日 0時) (レス) id: b18acd858b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みりんは鶴丸にお熱 | 作成日時:2015年8月15日 20時