編集長が恋に落ちた場合【セカロマ】 (ページ16)

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第16話ページ16

画材を詰めたカバンを持ち、某マンションの最上階の部屋へむかう

インターフォンを押さず、まるで自分の家であるかのようにヅカヅカとAは中へ入っていった

あ「こんにちは、相川さん」

そう、私が向かったのは

小説家、宇佐見秋彦の家である

相「Aちゃん！！ありがとうきてくれて！この馬鹿がほんと仕事しなくて！」

秋「お前の管理が悪いんだろう」

相「無駄口たたいてないでさっさと進めろ！」

あ「今日は逃げなかったんだ？」

秋「今日は仕方なくだ。俺が締め切りを守るために残るはずがないだろう」

あ「そーだよね。でもなんで？」

秋「それはだな・・・「うさぎさん！」

聞き覚えのある声がした

秋「なんだ」

？「うるさいから早く書いてよ！寝れねーし、相川さん困ってんじゃん！」

秋「俺にうつせばいいんじゃないか？あぁ、粘膜感染で風邪はうつるのか試してみよう」

相「よけーな事言ってないでさっさと書いてください！！あと少しでしょ！！」

上で小さくドアが閉まる音がした

あ「ちょっと上行ってくる」

二階の部屋の

多分ここ・・・

コンコンッと部屋をノックする

？「うさぎさん？」

そう言いながらガチャリと部屋のドアが開かれた

あ「あ！！やっぱり美咲だった！」

美「っ！？えっ？・・・A？！なんで、ここに・・・」

あ「仕事しに来た！」

美「仕事？うさぎさんと？」

あ「うん。秋彦さんの出してる本の表紙と挿絵描いてるの」

美「へーーー！？！そうなんだ！？初めて知った・・・」

相「Aちゃんんんんん！！戻ってきてええええええ！！」

あ「はーい！！今行きます！・・・驚かせてごめんね、お大事に」

美「うん、頑張ってー」

相「Aちゃぁぁぁぁん！！」

あ「はーい！」