編集長が恋に落ちた場合【セカロマ】 (ページ13)

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第13話ページ13

Aside

授業が終わり、もう放課後

また高野さんが来る、そう思うと気が重くなる、、

高「おい、A」

学校の前に車を止めていて、イケメン高身長の高野さん付きときた

とんでもなく、目立つ

周りからの目線が痛い・・・

あ「うっ・・・いま行きますよー」

高「さっさとしろよ。学校行かせてやってんだぞ」

あ「え？学校行かせないつもりだったの！？」

高「当たり前だろ。ほかのやつは部屋に閉じこもってマンガ描いてんだ。Aはまだ仕事が早いからどーにかしてやってんだよ」

あ「あっありがとうございます・・・」

私の事迎えに来てくれるなんてなんて優しい、、とか考えてみたり

いや、多分原稿が欲しいだけだろうけど・・・

高「ほら、さっさと乗れ」

あ「はっはい！」

そして丸川に着き、昨日と同じ部屋に押し込まれる

高「そこで描いてろ。明日は学校休みだろ？しばらくその部屋押さえたから」

あ「な、なんでそこまで！」

高「お前の原稿落とさないためだ！ったく、いつもはさっさと描くのに」

あ「うっ・・・」

高「ほら、描け」

あ「がんばりまーす・・・」

小一時間ほどたった頃、コンコンッ、と部屋の扉を叩く音がした

？1「失礼します」

高「ああ、終わったのか？」

？2「木佐さんの担当作家さん以外、全て印刷所へ持って行きました」

高「ちょっと編集部戻るからこいつのやつ手伝ってやってくれ」

？1「はい」

任せた、と一言残し高野さんが部屋から出ていってしまい、扉がパタリとしまった

3人の男性が入ってきたが、全員目に生気がない

死んだような目、というのが正しいような気さえする

とはいえ、この状況をどうすればいいというのだ・・・

あ「えっ、えーっと・・・Aです、よろしくお願いします・・・」

？1「羽鳥芳雪です」

？2「小野寺律です」

？3「美濃奏です」

羽「Aさん、なにを手伝えばいいですか？」

あ「この原稿、ペン入れ終わっているので消しゴムをかけてスクリーンはってもらっていいですか？」

羽「わかりました」

あ「ありがとうございます」

3人がそれぞれ席について黙々と作業を始めた