第２３９話「悲しい嘘」 ページ5
一之瀬は私の言葉を聞いたときなにも言わなかった
ただ少し驚いた表情をして、それからすぐに少し悲しげな表情になってグランドに歩いて行ってしまった
土門「一人で抱えきれる問題じゃねぇ…だから、秋に会いに行ったんだよ」
秋「っ……」
土門「でも言えなかったんだ…そういうやつだろ、一之瀬は」
秋「……うん」
土門「ばっか野郎が……ｯ」
悔しそうに声を振り絞ってそう呟く土門もまた、一之瀬の後を追ってグランドに向かっていった
私達も重い足取りでグランドに向かった
秋「……」
悲しい顔で下を俯く秋
私はあえて何も言わなかった
貴女「(…悲しい嘘だね、一之瀬)」
きっと一之瀬は苦しかった
どんなに大人でもあんな状況を耐えられる人なんていない
秋に会いに行ったのもそれを伝えたかったから……でもそれを言えずにプロのユースに入るって嘘をついたのは、秋に今のような表情をさせてしまうのが嫌だったから……
貴女「(３人は幼馴染みで仲がいい…だから尚更……)」
一之瀬は秋が好きなんだね……
だから秋にこんな悲しい顔をさせるのが嫌で吐いた、悲しい嘘
貴女「(悲しいっていうよりも優しい嘘……って言うべきなのかな…)」
一之瀬……
円堂「秋、A!どこ行ってたんだ?」
秋「ぇ!?ぇ、っと…」
貴女「女子トイレ!私が迷ってたら秋が連れて行ってくれたの!」
円堂「そっか!!もうすぐ試合だから、Aもしっかりアップしとけよ?」
貴女「はーい!」
キミと初めて本気で戦う試合が
円堂「A、体調はどうだ?」
貴女「大丈夫、それに今日は私も全力で戦いたいから、セーブなんかかけてらんないよ」
円堂「無茶はするなよ…?」
貴女「うん、ありがとう」
一之瀬「……」
貴女「(フィールドの魔術師と言われる一之瀬和也……)」
たったこの瞬間だけで……
ディラン「見せてやれ、カズヤ!!」
【最初で最後】だなんて、悲しいな＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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倉狩莉緒菜(プロフ) - あいさん» ご指摘ありがとうございます!修正しておきました!! (2017年12月28日 12時) (
レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - まなさん» コメありがとうございます!そう言って貰えてとてもうれしいです!頑張ります＾＾ (2017年12月28日 12時) (レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 276話の亡くが、無くになっています (2017年12月28日 12時) (レス) id: 6e85fbc545 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 倉狩莉緒菜さん» 続きが気になるので、どんどん頑張って更新してください！！fight！！fight！！＼(*⌒0⌒)ｂ♪ (2017年12月26日 20時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - 雛菊さん» ご指摘ありがとうございます!時間がある時に修正させて頂きますね!! (2017年12月16日 17時) (レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2017年11月18日 11時
