第２５９話「失うきっかけ」 ページ25
宿屋に帰ったとき、すごくヒロトに心配された
まぁ帰りが遅かったから心配をかけてしまったようで……
けれど守も一緒だったことから、皆特にそれ以上は言ってこなかった
不動「無事でよかった」
貴女「明王…」
明王は私の頭をポンと痛くない程度の軽さで叩いて、通り過ぎて行った
ヒロト「…A?」
貴女「…ねぇヒロト」
ヒロト「どうした?」
自室に連れて行かれる途中、私はヒロトに幼少期の記憶を思い出したことを伝える事にした
ヒロトには言っておかなきゃいけないと思ったからだ
貴女「私思い出したんだ…ヒロト達に会う前の、幼少期時代の事」
ヒロト「え……」
貴女「私が目を覚ました時、ヒロト達に助けられてお日様園にいたでしょ?その時ヒロトたちは私に何があったか聞いて、私は父親が死んで、母親が狂い始めた所から話した
けど私の記憶はその前からある事と繋がってた…!」
ヒロト「どういうこと?」
こちら側に体を向け、真剣な表情で問うヒロト
貴女「私がヒロト達と出会う前…お父さんがまだ生きてた頃……私、円堂と冬花ちゃんに会ってるの」
ヒロト「なんだって…!?」
貴女「冬花……ふーちゃんとは同じ小学校に通ってて、同じクラスで親友だった…2人で良く遊んでたんだ
それから久遠監督、道也さんは、私のお父さんの友人でね。
あまり詳しくは知らないんだけど…道也さん曰く、お父さんは道也さんと仲が良くてよくしてくれてたって言ってた
いつしかお父さんが、道也さんに私の小学校の教師になる事を進めて、道也さんもそれを受け入れて教師になった
お父さんと道也さんがよく会う時、私もいたからその時道也さんにサッカーの事、教えてもらってたみたい
それから少しして、私とふーちゃんは守に出会った……」
ヒロト「! だからお日様園に来た時も……」
貴女「うん…晴矢とかのサッカーについていけてたのも、道也さんから教えてもらって、守とよくしていたから」
ヒロト「でもどうして急にそんな……」
貴女「……私が、自分で消していたの」
ヒロト「消す?」
貴女「ふーちゃんの本当の親は道也さんじゃない、ふーちゃんの両親は交通事故で……亡くなったの」
ヒロト「そんな…!」
貴女「びっくりするよね普通…ふーちゃんの両親が、事故に遭うきっかけを作ってしまったのも私だった……
私はふーちゃんの両親を奪うきっかけを作ってしまった人間なんだ」
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倉狩莉緒菜(プロフ) - あいさん» ご指摘ありがとうございます!修正しておきました!! (2017年12月28日 12時) (
レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - まなさん» コメありがとうございます!そう言って貰えてとてもうれしいです!頑張ります＾＾ (2017年12月28日 12時) (レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 276話の亡くが、無くになっています (2017年12月28日 12時) (レス) id: 6e85fbc545 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 倉狩莉緒菜さん» 続きが気になるので、どんどん頑張って更新してください！！fight！！fight！！＼(*⌒0⌒)ｂ♪ (2017年12月26日 20時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - 雛菊さん» ご指摘ありがとうございます!時間がある時に修正させて頂きますね!! (2017年12月16日 17時) (レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2017年11月18日 11時
