【H×H】世界はいつも無感情 2 (ページ8)

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「うん、うん。ネテロさんにはもう連絡いってる？うんわかった、じゃあまた」

「・・・誰からですか？」

隣で会話を聞いていたパリストンが、
なにやら親しい人と話している様子のAに不思議そうに聞いた。

「ゾルディック家が、副会長に会ってみたいと」

携帯をポケットに入れ振り向いたAの目は嬉々としていた。

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パドキア共和国。

北の大陸にある国でデントラ地区のククルーマウンテンは伝説の暗殺一家ゾルディック家がいることで有名だ。

良い天気だが２月の外はやはりまだ寒い。

飛行船、列車、バスと乗り継ぎ、やっとパドキア共和国へと足を踏み入れたAとパリストンの手はかじかんでいる。

「それにしても」

パリストンは両手を擦りあわせながら口を開いた。
歩く度に茶色っぽい髪が揺れている。

「どうしてボクに来てほしいなんて言ったんですかねぇ」

何故来てほしいのか、というその疑問は至極当然の疑問だろう。

元々ゾルディック家は人との関わりを余りもたない。
もつとしても昔からの付き合いがある人間だけである。

今回のような見ず知らずの人を自宅へ呼ぶ事は異例だと言っていいだろう。

向こうに何のメリットがあるのかは未だに分からないが、折角の遠出だ。
少しくらいは旅行気分でいても良いのではないかとAは思った。

「やっぱりネテロさん繋がりで呼ばれたんじゃないですかね。ゼノさんは昔から意味の無いことはしない主義ですし」

「ああ、そういえばAさん暗殺一家と知り合いでしたっけ」

「まぁ一応、ここ何年か行ってないですが・・・」

ポケットの中に入れていた為くしゃくしゃになってしまっている地図を広げながら会話をしていると、
Aはふと思い出した。

(あ、そういえばゴン達も来てるんだった)

合流できるかもしれないといったあの言葉はどうやら実現出来そうだ。

と、そう考えていたその時だった。