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63.再会 ページ16

ゾルディック家敷地内の外は全員の心をそのまま表したかのように晴れ晴れとした夜の雰囲気になっていた。




無事キルアはゴン達と合流でき、Aは「いるなら連絡くらい寄越せよ!」と言われながらも
合流出来た事に三人に盛大に嬉しがられたのだった。



「何にせよ、皆合流する事が出来て一件落着といったところか」



円になっている為クラピカが一人一人を見回しながら言った。


誰一人として欠けずに仲間が集まれた事を改めて実感したようだ。
レオリオもゴンもうんうんと頷いている。



「それにしても、お前雰囲気違うよな・・・」


レオリオがハンター試験とは違うAの服装を目を細めじっと見つめた。

目を細めたのは外が薄暗い為よく見えないからだろう。



「まぁ仕事だったからね。今から協会に帰らないといけないんだけど」

「え!?そうなの!?」


突然ゴンが驚きの声を上げる。


「Aとも一緒に旅出来るかと思ってた・・・」

どうやら一緒に旅をする予定だったらしい。



「ごめん、仕事に余裕が出来たら行くから」


シュンとしたゴンにそう言えば「ほんと!?」とバッと顔を上げ嬉しそうな表情をしていた。

すると自身のポケットのなかで震える携帯が
四人との別れを告げていた。

携帯を手に持つと



「A!オレ達は永遠に友達だからな!」

と、そう言ってレオリオにガバッと抱きつかれ手に持った携帯を危うく落としそうになる。

嬉しい言葉だがアルカとは違うその暑苦しさに無意識に離れようとしてしまった。


「ちょっとレオリオ暑苦しい」

「やめろおっさん!」


離れようとするAとレオリオを引き剥がそうとするキルアの賑やかな様子を見て残りの二人は楽しそうに笑っていたのだった。









冷たい風が人々の頬を撫でているその頃、

四人と別れたAはあの後合流したパリストンとタクシーに乗っていた。
窓から見える夜景は絶景だ。



「Aさん」

「?」



名前を呼ばれパリストンの方を見れば彼も此方を向いていて柔らかく微笑んでいる。


「どうでしたか?旅行は」

「旅行、ではないですが・・・楽しかったですね。久々に皆と会えて」




皆が前を向いて目標を達成しようとしているその姿に、僅かだがAの心境が変わっていた。





「それは良かった!また二人で旅行しましょうね」

「それとこれとは別です」







自分も、自分に出来ることを精一杯やるのだ。

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ろいど(プロフ) - もう更新されないのでしょうか? (2022年4月14日 23時) (レス) id: 5682104901 (このIDを非表示/違反報告)
0ne329011852w2n(プロフ) - 更新しないんですか? (2020年11月24日 1時) (レス) id: 50bc10663e (このIDを非表示/違反報告)
ジャムパン - 頑張ってください!応援します! (2015年9月11日 22時) (レス) id: 5d93158d32 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - とても面白かったです。更新頑張って下さいね(*^^*) (2014年11月9日 13時) (レス) id: 66e9ad3697 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうたん - パリストンの夢小説珍しいので、うれしいです!! (2014年8月14日 8時) (レス) id: 56d4ac886a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽりか | 作成日時:2014年3月16日 15時

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