【H×H】世界はいつも無感情 2

59.親子2 ページ12

「お母様！」



カルトを探していた母キキョウはカルトの声に気付き、森の奥からAを見るなりハッと扇で口元を隠して
ザザザザと生い茂った草木を払いながらカルトと同じように向かってくる。

そしてAの目の前で止まると手をバッと握った。



「Aちゃん・・・！？あぁこんなに立派に育って・・・！！」

「お久しぶりですキキョウさん」

「まぁまぁキキョウさんだなんてやめてちょうだい！貴女は娘のようなものなんですから！」

(始まったかなぁ)


こうなればキキョウは止まらない。


それは長い付き合いだからこそ知っている、ゾルディック家母の一癖二癖もある性格である。

この勢いのある話術ならパリストンさえも口を挟む暇はないだろうとAは思った。





数分間マシンガントークで喋り続けたキキョウは気が済んだのかいつの間にか普通に戻っている。


「貴方が例のお客さんですね？私はキキョウと申します、どうぞこちらへ。カルトちゃん！Aちゃんを頼むわよ」

「はいお母様」


キキョウはキュインキュインと鳴る謎のスコープのようなものでパリストンを見やるとついてくるよう言った。



「じゃあ副会長、終わったら電話してくださいね」

「はい、了解です」



こくん、と頷く。

Aとパリストン、二人は一旦別々に行動することになったのである。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ただ「お姉様！」と呼ばせたかっただけです。



ゾルディック家は可愛い＆格好いい人物が
多いですよね。
きっと、
ミルキも痩せればイケメンなハズ・・・！

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