【H×H】世界はいつも無感情 (ページ47)

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45.ビンタページ47

「キルアに謝れ」

ハンター試験終了。

大学のような長い机が並んでいる場所に案内されたAを除く受験生はそれぞれ好きに座った。

そして少しすればゴンが腕に包帯を巻いてやってくると直ぐにイルミの横へ行き
謝れと言ったのだった。

それでも「何を？」と言うイルミをゴンは腕を掴んで持ち上げる。

「ちょうどその事で議論してたんじゃよ」

ネテロ登場にも関わらずさらに会場にピリピリした雰囲気が漂うなか

突然後ろの扉がまたバンッと音を立てて開けられた事に受験生一同は一斉に振り返ったのだった。

「もう始まってた・・・ネテロさんごめんなさい」

キルアを追いかけたAは自分一人だけ遅れた事に頭を下げて謝罪する。

「ほっほ、遅かったの。まぁ座りんさい」

「あ、ちょっと待って」

図々しいかもしれないが少しストップをかけてAはそのままゴンとイルミに近づいた。

入ってきたばかりだが大方状況は把握できる、当たり前だがゴンがイルミに怒っているのだろう。

Aはイルミの目の前。

そして次の瞬間室内にパシンと小気味いい音が響いた。

受験生があんぐりと口を開けて此方を見ているが気にしたら負けである。

「ゴン、これでいい？」

Aがそのままゴンに振りかえるとゴンはキョトンとしていた。

「え？あ、う、うん」

「痛いなーA。これじゃオレが不倫した夫みたいじゃないか」

「自業自得だよ」

頬をさするイルミにきっぱりとそう言ってから

Aは笑うヒソカに呼ばれてさっさと彼の隣に座ったのだった。