【H×H】世界はいつも無感情 (ページ14)

今日:14 hit、昨日:4 hit、合計:49,244 hit

12.料理2 ページ14

「マジかよ」

レオリオが隣で呟いた。

結局メンチの合格者は０。

途中でスシの作り方を意図的にではないがばらしてしまいメンチの厳しさはますます増したのだ。

ゴン、キルア、レオリオ、クラピカの四人の所へ戻ったAは今現在の状況を聞く。

「ねぇ今どんな状況？」

そののほほんとした様子にキルアは呆れたように言った。

「お前ほんと何処行ってたんだよ。今ちょうど合格者０って言われたばっかだぜ、これじゃ今年の試験はここで終わりかもな」

「ふーん・・・あ」

何かあるだろうと読んでいたAの勘は当たったようだ。

上空からゴオンゴオンと響きわたるような音に受験生たちは一斉に顔を上げる。

でかでかとハンター協会のマーク。

先端には謎のキャラクターのような顔が描かれている。

Aが試験会場に来た時に使ったあの飛行船だ。

自分と全く同じポーズで上空から降りてきたネテロをちらりと見やれば向こうも視線に気づいたらしくAに念字を送った。

(ええと、"これが終わったら温泉行こうかの"・・・って何言ってんのあのジジイ)

送られた念字をまともに受けた自分が馬鹿だったと"真面目にやれ"と返せば、
ネテロは少し口角を上げたのだった。

高くそびえ立つマフタツ山。

ここはクモワシの絶品の卵がとれることで有名だ。

しかし、山に入った亀裂に巣を作り卵もそこにある為まともな神経を持つ人では到底手が届かないだろう。

メンチはそれを知っていてゆで卵を試験の課題にしたのだ。

「A、早く行こう！」

Aもゴンたちの後に続いて深い谷に飛び込んだのだった。