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『私が優しい、か…初めて言われたな。そんなこと』
エーミールの言葉にAは、上を見上げる。少しだけ強く吹いた風がAのフードを取り去ってその美しい顔を露わにする。錦糸のような金髪を風に靡かせながら、木の葉っぱの隙間から差し込んでくる木漏れ日に少しだけ目を細めると
『…優しいわけじゃないんだ。ただ、貴方たちに嫌われないように。好いてもらえるようにしてるだけ』
Aは、エーミールに向き直ると
『がっかりした？』
と、笑った。その笑みは彼女のことを何も知らない他人から見ればただただ美しく見えるだけの微笑みにしか見えないだろう。しかし、エーミールから見れば本心を隠すようなものに見えた。
…ただ、そんなものはエーミールにとっては関係の無いことだ。
エーミールは慣れないながらもおそるおそると言ったようにAの頭を撫でると
em「優しいですよ…そういうところが」
そう言った。それがAにどう伝わったのかは分からないが、またフードに隠してしまう前に少しだけ見えたAの耳が少しだけ、ほんの少しだけ赤くなっていたように見えたのは、きっとエーミールの気のせいではないだろう。
そこで、遠くからコネシマとシャオロンの叫び声が聞こえてきて、エーミールと顔を見合せて苦笑いしたのは2人だけの秘密だ。
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『…街歩き？』
shp「そうっす。チーノと大先生も一緒ですけど、Aさん前に城下町はあまりちゃんと歩いたことないって言ってたじゃないすか。なんで、良ければどうかなーって。もちろん俺らも変装するんで」
その日はちょうどお休みの日で、朝食後にさて今日はどうするかとAが悩んでいると声をかけてきたのはショッピだった。
どうやら、以前雑談をしている時にAは顔を隠すためにあまり街中を必要最低限の買い物以外で回ったことがないと言っていたのを覚えていたらしい。
Aはショッピの誘いに少し思案すると、せっかくだからとOKした。
誘われた場所が食堂だったため、OKをもらったショッピの嬉しそうな表情に周りにいたゾムとシャオロンとコネシマはザワついていた。
shp「んじゃ、1時間後に部屋まで迎えに行きます」
そう言って部屋まで送ってもらったAは早速街歩き用の変装の準備をした。
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リツカ(プロフ) - 人外人間白乃雫さん» コメントありがとうございます！強い精神力を持ってる彼らだから夢主ちゃんの内面まで見てくれるんですね〜ありがとうございます！無理しない程度にがんばります！ (4月15日 21時) (
レス) id: 38d80545ef (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - うおー！！ 呪いを跳ね返して心を好いてしまったwrwrdのみんなとそれに気付いてない夢主って構図がよすぎる… 更新頑張ってください！ 無理はしないで欲しいけどネ… (4月15日 4時) (レス) @page9 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - はい!いつでも待ってます‼️ (3月29日 21時) (レス) @page6 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
リツカ(プロフ) - ゲリラさん» ゲリラさんコメントありがとうございます！ご心配の言葉もありがとうございます(т-т）現在他の作品の完結を優先させているため、更新が遅くなってしまいますがぜひ気長にお待ちいただけたら嬉しいです！ (3月27日 0時) (レス) id: 38d80545ef (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - いつもこの夢小説を見て癒しをもらってます☺️体調に気をつけてください、またの更新待っています‼️ (3月26日 0時) (レス) @page6 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツカ | 作成日時：2024年3月4日 3時
