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『さて、じゃあ寝不足でお疲れのロボロにはとっておきの場所を案内してあげよう』
rbr「とっておきの場所…？」
そう言ってAが案内したのは、幹部棟裏庭に1本植えられた大きな木の陰に隠れるように設置されたベンチだった。少なくともこの国では見たことの無い木に、周りの花壇には花が季節の植えられている。ここは、ひとらんが管理している場所であり、幹部棟の裏ということで一般の兵士やメイドは誰も来ない隠れ家的ポジションなのだ。
rbr「こんな場所があってんな…」
ロボロがきょろきょろと庭全体を見回しながらそう言うと、Aは得意げに笑いながら
『そうでしょ？このベンチが木の影が当たってちょうどいいんだよ』
そう言ってAはベンチに腰をかける。
『ほら、ロボロも』
rbr「おわ！？急に引っ張ると危ないで…」
Aはロボロの腕を引いてベンチに座らせると、徐にぽんぽんと自分の膝を叩いて
rbr「？なにして」
『ほら、おいで？』
と言うもので、ロボロはしばらく呼吸をすることも忘れるくらいに固まった。そして顔布をしていてもわかるくらいに真っ赤にして慌て始めた。
rbr「なっ、Aそれ、ひ、ひざまく…」
『いいからいいから。えい』
rbr「ぅあ！？」
なかなか来ないロボロに痺れを切らしたAは、無理やりロボロの頭を引き寄せて、ぽすんと自分の膝の上に乗せた。先程よりも茹でダコのように真っ赤になって固まるロボロの顔布を退かして、そのピンクの目の上にそっと手を置いて木漏れ日を遮る。
『トントンもロボロも大事な仕事を担ってる分、責任が重いのは分かるけど、もう少しちゃんと休んでね…自分を大事にして欲しい』
rbr「A………ありがとな」
『どーいたしまして』
少女の見た目とその年齢からは想像のつかないような大人ぽい表情を時々見せるA。最近はやっと少し笑うようになってきたが、最初のAは作り笑いしかしてくれなかった。しかし、それでも抑えるような笑顔なのだ。色んな表情が見れるようになったのは最近のことだ。
ロボロは内心、彼女の中に受け継がれているという何百代もの魔女たちの記憶が彼女を年相応とは言えないものにしてしまったのだろうかと考えていた。
rbr「(なら…俺らが呪いを解いたら、Aは心から笑ってくれるんやろうか…)」
そんなことを考えながらロボロの意識は穏やかな風に吹かれながら落ちていった。
『おやすみ、ロボロ。いつもお疲れ様』
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リツカ(プロフ) - 人外人間白乃雫さん» コメントありがとうございます！強い精神力を持ってる彼らだから夢主ちゃんの内面まで見てくれるんですね〜ありがとうございます！無理しない程度にがんばります！ (4月15日 21時) (
レス) id: 38d80545ef (このIDを非表示/違反報告)
人外人間白乃雫(プロフ) - うおー！！ 呪いを跳ね返して心を好いてしまったwrwrdのみんなとそれに気付いてない夢主って構図がよすぎる… 更新頑張ってください！ 無理はしないで欲しいけどネ… (4月15日 4時) (レス) @page9 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - はい!いつでも待ってます‼️ (3月29日 21時) (レス) @page6 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
リツカ(プロフ) - ゲリラさん» ゲリラさんコメントありがとうございます！ご心配の言葉もありがとうございます(т-т）現在他の作品の完結を優先させているため、更新が遅くなってしまいますがぜひ気長にお待ちいただけたら嬉しいです！ (3月27日 0時) (レス) id: 38d80545ef (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - いつもこの夢小説を見て癒しをもらってます☺️体調に気をつけてください、またの更新待っています‼️ (3月26日 0時) (レス) @page6 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リツカ | 作成日時：2024年3月4日 3時
