3話 ページ5
ｸﾛｳﾘｰ｢それでは、眠りの間の掃除をする際に気を付けて欲しい事がいくつかあるので、よく聞いてください｣
ﾕｳ｢はい｣
そう言ってクロウリーは、校内地図の鏡の間付近をアップした地図を机に広げて見せた。
ユウたちは頭を寄せて見つめる。
ｸﾛｳﾘｰ｢〈眠りの間〉へ行くルートはいくつかありますが、そのほとんどは生徒がいたずらに入れないよう結界を張っています。今回は私公認なので、闇の鏡に案内してもらいましょう｣
その方が早いですしね…とクロウリーは付け足す。
ﾕｳ｢それで、注意することとは？｣
ｸﾛｳﾘｰ｢まず、眠りの間に入る前に2つ……。
ひとつは“針を身に付けないこと”です。
針…というのは尖った物の代表格としてあげられているだけで、例えばピアスや安全ピン等、先端が細く針に見えるような尖ったものは、どんなものでも持ち込むことは許されません｣
ｴｰｽ｢針ね…、眠り姫って先端恐怖症なんですか？｣
ｸﾛｳﾘｰ｢それはわかりませんが、うっかり部屋に持ち込むと魔法具が反応して電流が流れるそうなので気を付けてください。結構痛いですよアレ｣
ﾕｳ｢学園長電流に引っかかったことあるんだ…｣
ユウが何気なく呟いた言葉に、クロウリーは｢そ、そんなことありませんよ〜？｣と分かりやすく動揺する。図星だ。
ｸﾛｳﾘｰ｢ゴホン…そしてもうひとつは、“絶対に蓋を開けないこと”です｣
ﾕｳ｢蓋を開けてはならないって、どういうことですか？｣
ｸﾞﾘﾑ｢“蓋”ってなんのフタなんだゾ？｣
ｸﾛｳﾘｰ｢うーん…恐らく箱かなにか、もしくは窓や扉を意味するかもしれません。これに関しては情報が少なく信ぴょう性に欠けるんですが…。
もしも眠り姫が目覚めた時にあの部屋から出てしまうのを防ぐため…という説があります。
本当かどうかはさておき、戸締りはしっかりしてくださいね｣
｢はーい｣
4人の返事を聞き、クロウリーはうんうんと頷く。
ｸﾛｳﾘｰ｢さて、説明はここまでにして…時間も惜しいですし早速鏡の間へ行ってきてください｣
ﾕｳ｢わかりました｣
ｸﾞﾘﾑ｢ツナ缶10個で手を打つんだゾ！｣
ｴｰｽ｢ほらグリム、早く行くぞ〜｣
ﾃﾞｭｰｽ｢学園長、失礼します｣
眠りの間の清掃に向かうため、ユウたちは学園長室を後にした。
バタンと扉が閉まると、クロウリーは静かに席を離れ窓の外を眺める。
ｸﾛｳﾘｰ｢……頼みましたよ、皆さん｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1559人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Rin(プロフ) - 続きが楽しみです 更新頑張って下さい (2023年4月20日 2時) (
レス) id: a3128229fd (このIDを非表示/違反報告)
出雲(元あやりん) - 若様ｧｧｧ！若様と誓いしていたなんて。おっし若様、アタシと結婚しまs((若様好きすぎて暴走してしまった。すk(((殴。すいません面白いですし、好きです (2021年10月22日 21時) (レス) @page21 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
三月アリス - めっちゃ好きです！マレウス様かわいい！ (2020年9月7日 10時) (レス) id: 742f423e47 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2020年9月3日 17時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - え？めっちゃ好きです！！更新楽しみに待ってます！ (2020年8月20日 17時) (レス) id: 61644e4b7a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：毘張 | 作成日時：2020年7月30日 1時
