１０７度 ページ32
そんな時それを見ていた船乗りが声を掛けた。
「あんたら…魔導士だったのか……？」
「「「「！！！」」」」
「ま…まさか、島の呪いを解く為に…。」
「オウ！！！」
「い…一応……。」
「行かせねーよ！！！」
「…」
Aは何も言わずただ船乗りをジッと見つめていた。
「乗りなさい…」
「え！？」
「いいのか！？」
船乗りがそう答え呆気に取られるみんな。
その瞬間。
ドゴォッ！！
「グレイっ！」
ナツはグレイを蹴り飛ばした。そしてナツがAの首の後ろを叩こうとした手をAは受け止めた。
「何やってんのナツ…」
「げっ…止められた！？」
驚くナツにAは「ナツの考えそうなことぐらい分かるよ」と言いながら立ち上がった。
「それで？行くの？？」
「え？」
「ガルナ島だよ。」
「なっいいのか！？」
「いいわけないよ！でも止めたって行くでしょ？」
「さすがA〜！」
「分かってるじゃねーか！」
「ありがとう！」
柔らかに笑うAにナツたちはホッと笑う。それにAはS級魔導師の中でもかなりの実力者だ。これほどに頼りになる者はいないだろう。
「ナツ、ひとつだけいい？」
「ん？」
さぁ、出発！そう、元気に港を出るはずだった。
「ナツさ、さっき"エルザを見返すんだ"って言ったよね？でもS級クエストを成功させたってエルザを見返す事なんてできないと思うよ。
むしろその逆。エルザを失望させると思う。 」
「なっ」
Aは冷たい声でそう言った。その事に驚き全員声を失う。
「鉄の森の仕事の後、勝負しろって言ったナツにエルザはあのとき期待してた。一つひとつ強くなるナツに、期待してたんだよ。でも、それがこれ？資格もないのにS級クエストを勝手に行って、見返すんだ？ふざけてるの？？ 」
「…」
ナツは何も言えなかった。Aの言葉が耳に痛かった。
「今ナツ達がしている行為は、努力を重ねたS級魔導師全員を罵倒した行為だよ。」
「…ごめん」
口から滑り出た掠れた謝罪は小さく響く。この言葉しか、今は思いつかなかった。
するとAはいつものような優しい笑みで笑った。
「分かったならいいよ。もうしないでね？」
「あぁ」
「じゃあ行こう！！」
Aはニッと笑った。
「ガルナ島へ！！」
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海姫(プロフ) - ウェンディさん» 引き続きありがとうございます！ これからもシュラ君とセイジュ君は活躍していきますのでよろしう くお願い致します！ (2015年12月2日 1時) (
レス) id: d87b6866b9 (このIDを非表示/違反報告)
ウェンディ - シュラ君もセイジュ君もかっこいいです！ (2015年8月13日 19時) (レス) id: 0edb64df0f (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - あやねさん» 返事遅れてすみません！うわぁ！！そんな褒めていただいて恐縮です！ (2014年9月17日 0時) (レス) id: ab7ccb80bb (このIDを非表示/違反報告)
あやね - おもしろい…っおもろ過ぎ (2014年8月2日 11時) (レス) id: 9c3de66068 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - ナッツさん» 本当ですか、笑 私もボカロ好きですよぉぉおお！！今は鹿子さんのglow.っていうのを聞いてます！ (2014年6月19日 21時) (レス) id: ab7ccb80bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海姫 | 作成日時：2013年12月8日 1時
