4* ページ4
『ちょ……なに……』
「可愛かったから」
今でも近い顔をさらに頭に手を添えて近づけて普通のキスをすれば"ん…ッ"なんて声を漏らす。
さっきまで見ていたテレビを消して口を離して、何も言わずに頭を軽く撫でればゆっくり軽く頷くA。
そんな彼女をお姫様抱っこしてベッドに運んで。
唇を何度も重ねる。
Aが口を開けた瞬間に舌を入れれば背中に回ってる腕の力が強くなる。
Aの耳元で「可愛いよ」と囁き、
服を脱がす。
薄暗い寝室の中で男女のソレが
始まった───────
朝起きると、既に時間は八時前。
今日は夕方からで良かったと思う。
腕の中にはA。
手探りで床に落ちた服を拾い上げてAに着せる。
冬にこんな格好だと100%風邪引く。
俺も服を着て、彼女を起こす。
『うぅ…うめたやぁ…』
「なに?」
『腰痛い…』
昨日そんな激しくしてないはずだけど久しぶりだったからだろう。
「大丈夫?」
言いながら彼女を抱き上げてソファーに座らせた。
『大丈夫、ありがとう』
簡単な物だけど朝ごはんを作ってAの前に並べる。
『美味しそう!!食べていい?』
「うん」
『「いただきます」』
Aの方が1000%料理上手いのに俺の適当に作った物を美味しそうに食べてくれる彼女。
他愛のないことを話しながら食べていたらあっという間に食べ終わる。
『「ごちそうさまでした」』
『洗い物はわたしやるよ?』
洗い物をしようと腕捲りをすると横からAが言う。
「いいよ、ゆっくりしてて?」
『ありがと、』
そう言いながらもソファーに戻る気配がなく、顔を見る。
「どうした?」
『ううん…好きだなって、』
それだけ言って満足そうな顔でソファーに戻って行った。
354人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:れもん | 作成日時:2021年3月12日 21時