しあわせあふれる/梅原裕一郎

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付き合った記念日に籍を入れて、式は子供が産まれて落ち着いてからしようという話になった。



『ごめん、裕くん、お腹痛い。』



予定日まであと2日。少し早いけど病院に向かう。

Aの手を握って声をかける。

「頑張れ、A」

苦しそうな声を出すA。

でも少ししたら病院内に大きな泣き声が響いた。

「元気な男の子ですよ」

幸せそうな顔で小さな命を抱きしめるA。







しばらくしてAが退院した。
俺のお母さんが来てくれて代わりに家事をしてくれる。
Aは子供の世話をしている。
家族が一人増えて環境が変わったけど幸せだ。

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