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『緊張するね』
「うん」
Aの家の前に来た。
鍵を開けて入ったら出てきたのはAのお義母さん。
俺を見て、微笑んでから入りなさいって。
リビングに通される。
そこにはお義父さんもいる。
「何となく察してるけど…」
『あのね、お母さん。私、梅原裕一郎さんと……結婚したくて』
「絶対幸せにします。泣かせないし、悲しい思いはさせません。なので娘さんを僕にください。」
「…幸せになれよ」
ぶっきらぼうな声が聞こえて、顔を上げたらお義父さんが俺の横に居るAを愛おしそうな目で見つめていた。
『それとね、実は……』
そう言いながらテーブルに並べたのは昨日俺も見せてもらったエコー写真と母子手帳。
お義母さんは驚いた表情をしている。
「何ヶ月なの?」
『3ヶ月…だって。』
「そっか。A、幸せになるんだよ。」
『うん。』
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作者名:れもん | 作成日時:2021年3月12日 21時