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季節はあっという間に冬へ突入し、肌寒い風が吹く


壮馬「今日雪降るらしいよ」

A「えっほんとに?クリスマスまでに積もるかな?」

壮馬「それは難しいかもね」

A「えー、、」


12月に入り、街はすっかりクリスマス一色


壮馬「クリスマスの予定は?」

A「まだ12月始まったばっかですよ?」

壮馬「いいじゃん、予定あるの?」

A「どうせ今年もお仕事ですよーだ。壮馬は?」

壮馬「俺も仕事かなー、」

A「仲間。」

ぐっと握手する



街路樹に電飾が付き、キラキラ光る

A「クリスマスかぁー、、」

小さく呟く


壮馬「どした?」

A「いやー、ここ何年か、クリスマスらしいこと出来てないなーって。仕事仕事で。」

壮馬「じゃあ何したいの?」

A「そりゃあ、ショッピングしたり、イルミネーション見に行ったり、プレゼント交換とか!」


ーー


サンタさん来てほしいー、、

Aが呟く


壮馬「プレゼント欲しいの?」

A「欲しいよー!ついでにいい人連れて来てくれないかなー(笑)」


、、いい人か、







壮馬「ねぇ、、、じゃあ俺は?」


とっさに流れ出た言葉に、、はっ!、、と気づき口を押さえる

慌ててAを見ると


A「壮馬かぁ〜、、うーん、、どっちかと言うと兄妹みたいじゃない?(笑)」


ふふっと笑いこちらを向く





口元を押さえていた手はゆっくりと重力に従い下がり、足が止まる


あぁ、、Aは本当に俺のこと何とも思ってないんだ。


どうしたの?とAの声が遠くで聞こえる

街から聞こえる音も全て




壮馬「俺は、」

やっと話し出した俺に安堵の表情を浮かべるA


壮馬「妹と思ってないよ。」

A「そうなの?なんかショック。」

壮馬「、、、」



情けない。
たったこれだけの事だけど、泣きそうになってきた。


A「壮馬?」

手を伸ばしてくる気配


壮馬「ごめん、今は、やめて。」

A「え?」

壮馬「Aは残酷だね、、兄妹なんて、、」


ーー


冷たい風が吹く


壮馬「寒くなってきたし、行こう」


先程までの暗い顔じゃなくなって、スタスタ歩く壮馬



、、妹と思ってないって、そういうあれじゃないよね、?


関係が壊れそうで聞けない私。




壮馬の考えてること、最近よく分かんないよ。


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aya - もう更新されないんでしょうか? (2021年4月5日 1時) (レス) id: cebc7a01dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ki | 作成日時:2020年12月3日 21時

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