私、今日から声優さんと同居します!!３

かわい ページ39

A「なんでそうなるんですか…」

小野「え？」

A「もし小野さんのことが嫌いだった口もききませんし同じソファーになんて座りません」

小野「そっか」

A「小野さんを嫌いになる人なんているはずないかもしれないじゃないですか」

小野「待って」

A「はい？」

小野「何最後の」

A「いや、もしかしたら…」

小野「いるかもって！？俺のことが嫌いな人が！？」

A「はい」

小野「ひっど！！もう！！みんなして俺をいじめて楽しんでるんでしょ！！」

A「えへへ」

小野「否定はしないんだね！？」

A「もちろん」

小野「うぉ…おおぉ…もう、もうAちゃんなんて知らない！！」

A「！？」


プイッとそっぽを向いてしまう小野さん


そ、そこまで落ち込むとは思ってなかった
遊び半分でやっていたんだが本気で取られたのだろうか
まあいじめもやられた側がいじめだと言うならいじめとなるとも言うし


自分で考えてごっちゃになってきた


A「ご、ごめんなさい小野さん…そこまで落ち込むとは思ってなくて…」

小野「…」

A「その、冗談半分っていうか」

小野「半分…」


A「いいえ！！！！！！冗談です！！！！！！これっぽっちも思ってません！！！！！！」

小野「…」

A「ですから小野さん…本当に、冗談なんですってば…」


小野「…」


A「小野さん…」


小野「じゃあ」


A「？」


小野「じゃあ俺のこと好き？」


A「はい」


小野「(ちょっとは恥ずかしがるとかないんですか)」


A「それがどうしたんですか？」


小野「へ？」


A「好きに決まってるじゃないですか」


小野「え！？///」


A「さっきも言ったじゃないですか。嫌いになる人なんていないって」


小野「(バカヤロウ！！俺が恥ずかしがってどうするんだい！！)」


A「…ごめんなさい、小野さん」


小野「え？」


A「さっきの」


小野「え、あれ演技だけど」


A「」


小野「え？」


A「」


小野「え！？」


A「(ｶｱｱｱｯ」


みるみる打ちに顔に熱が集まって行く彼女を見て


思わず俺は




A「…え」


小野「…」



抱きしめてしまった




A「あの…」


彼女の頬はまだ熱を残していて

照れてるんだなって、思う




小野「……かわい」





自然と

思ったことを口に出してしまった



もちろんその言葉で


彼女が頬を赤くしないわけがない

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