今日の相談「ヒーローの如く」 ページ26
〜スノードロップさんリクエスト〜
真緒「ほんっと、すみません！」
『あはは、いいのいいの！子どもは大人に頼っておきなさい。』
真緒「はぁ〜、A先生マジで素敵です。」
『褒めても飴ちゃんくらいしか出ないぞ〜。』
目を細めて笑い「飴ちゃんは出るんですね」と隣を歩くのは衣更真緒くん。彼の手には生徒会の買い出しの袋がぶら下がっている。もちろん、それは私の手にも…
とどのつまり、溜まった生徒会の買い出しを手の空いていた私が手伝っている、という事だ。
『それにしても、本当夢ノ咲学院は生徒会に何でも投げすぎよね。仮にも生徒だっていうのに。』
真緒「まぁ、過去の生徒会長はみんな優秀でしたから。投げたくなるのも、何となく分かるというかなんというか……」
『衣更くんって、本当にどこまでも良い子だね…私は心配だよ…いつか何かに巻き込まれないかって……』
真緒「あはは、A先生ってば心配性ですね。」
眉を下げて彼は「俺は大丈夫ですよ。」と笑う。
彼の緑色の瞳の奥に、疲れの色が滲むように見えた。大丈夫そうに見せているが、実際疲れきっているだろう。アイドル活動も急がのに、それだけに留まらず生徒会長まで任されているのだ。
彼がそれを望んだとはいえ、なんだか、あまりにも可哀想に見えて仕方がない。
『本当に、大丈夫？…いや、こういう時は大丈夫って聞いちゃいけないのよね。』
真緒「A先生？」
『ねぇ、私は衣更くんが疲れているように見えるの。どうかした？私に手伝えることならなんだって言って！私はそのためにいるんだから。』
彼の目が驚いたように見開かれる。そうして、その次は嬉しそうに目を細めた。どこか泣きそうにも見えるのは私の気の所為だろうか。
真緒「ありがとう、A先生。」
『まだ何もしてないけどね。何も無いのが一番だけどね…』
真緒「でも、何かあった時はA先生が駆け付けてくれるんですよね？」
『……そうね、私が駆けつけるわ。ヒーローの如くね！』
終わり
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夜透田 流(プロフ) - 勿忘草色の蜜蜂さん» ありがとうございます！HiMERUくんキャラを掴みきれてなかった自覚があったので、そう感じて頂けて嬉しいです！ (2022年4月14日 20時) (
レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草色の蜜蜂 - ひめる様ぁ…！すっごくよかったです！作者様ありがとうございます！ (2022年4月13日 20時) (レス) @page12 id: e814718385 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - moekaさん» コメントありがとうございます。現在作者の多忙につき、なかなか更新が出来ない状態となってしまい、今に至ります。本当に少しづつですが、下書きを進めていますので気長にお待ち頂けると幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月18日 15時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2021年10月13日 3時) (レス) id: e9f0e4b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - しいなさん» コメントありがとうございます！コロナ禍ということもあり、大学生活が忙しく中々時間が取れず更新を止めておりました…少しずつでも進めていきますので、これからもよろしくお願いします！ (2021年4月29日 22時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜透田 流 | 作成日時：2020年3月23日 14時
