第38話 ページ40
類Aside
『はっ…はぁ…』
目の前が滲み、暗くなって行く。
どれだけ足に力を込めても、力は入ってくれない。
僕は、這いつくばった状態のまま左手に持った飛び道具の刃を、粉々に握り潰した。
これで、これ以上この毒に侵される人は出ない筈だ。
粉々になった刃だったものが、自分の掌から零れ落ちる。
…どうしてこうなったのか、それは数分前に遡る。
『はぁ…そろそろ家の中に引き篭ってんのも気が滅入ってきた…』
僕はスランプに戻ってからというもの、監督さんから長期休暇を頂き、自宅に引き篭っていた。
しかし、活発な方だった自分が、こうもずっと家の中にいては、さすがに気も滅入る。
僕は、気分転換に数日ぶりに外へと続く扉を開けた。
『うっわ、ポストなんかパンパンなんだけど…』
目に飛び込んできたのは、手紙では無い何かによっていっぱいになった自宅のポスト。
何が雪崩出ても良いように、多少距離を置いてポストの蓋を開ければ、中から大量の刃物が流れ落ちる。
『なに、これ…悪戯？』
刃物の山から出てきた一通の手紙。
僕はそれを拾い上げ、流れ出た大量の刃物を片付けた後、リビングへと戻った。
手紙読んだ後、直ぐに外へ行きたかったから、鍵はかけなかった。
『差出人は…？…っこの紋、二ノ宮家の…！』
差出人は不明。封筒にはくすんだ緑色で紋が押してあった。
封を切り、中の手紙を出そうとすれば、中へと入れた指に鋭い痛みが走る。同時に、視界がぐらりと傾き、僕はその場に跪いた。
『ちっ…やりやがったな…！』
毒を盛られた。
瞬時にそう理解した。
僕は素早く封筒の中の刃物を取り出し、ここで冒頭に戻る、という訳だ。
『…っし、ぐれ……しょう…』
どんどんと霞んで行く僕の意識。
玄関の扉が開いた気がしたのは、気の所為だろうか。
時雨「A！！」
翔「っ馬鹿野郎…！」
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の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します！私IDOLiSH7のキャラ全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。あとIDOLiSH7とも絡めてほしいです。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (3月2日 9時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
星矢(プロフ) - ラディさん» コメありがとうございます！！リーダー大好きな時雨くんがこれからも大活躍(仮)していく予定です可愛いですよね！！(( (2019年2月6日 6時) (レス) id: 787493054e (このIDを非表示/違反報告)
ラディ(プロフ) - コメント失礼します！時雨くんリーダー大好きなんですか……！？可愛いくて悶えました癒しをありがとうございます((( (2019年2月5日 21時) (レス) id: 4a3262dfb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜透田 流 | 作成日時：2019年2月1日 22時
