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『見つ、けた?』
syp「覚えてませんか。俺達、昔に会った事があります」
『昔……?』
必死に、昔の頃を思い出す。
だがその時の記憶がすっぽり抜け落ちた感覚。頭に靄がかかってる感じだ。
syp「俺が小さい頃、人気の無い森で迷子になった時とある子が俺を助けてくれました。
まぁ、その子は何も言わず、森の中に入っていきましたけど」
『森……?』
そう言えば、昔兄さんは森の中の小さな小屋で住んでいたと教えてくれた。狭かったけどいつも一緒にいてくれた。
だが……
『その子と俺は関係n
syp「その子は、紫のストールを巻いた人に抱っこされてました」
むら、さき……?』
頭が追いつかない。
ちょうどその部分の記憶が抜け落ちていて、何も思い出せない。
syp「本当に俺の事覚えてないっすか?」
『……すまん』
そう言うと、赤紫は悲しそうに目を伏せる。周りの喧騒が何だか遠く感じる。
syp「いえ、覚えてなくてもいいです。俺は覚えてます。命の恩人なんですから」
『……なんか、悪いな』
せめて、何か覚えてないかと記憶の奥底を探してみるが、どうも森にいた記憶すらない。
いや、兄さんを疑っている訳では無い。
自分の記憶力の無さに痛感していると、目の前でジョッキが目の前に勢いよく置かれた。
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夜殺神 - 恋の戦争宣戦布告もみたでー!おもろいなぁ…あと小説の設定の書き方がいまいちわからないんで教えてくれません? (2019年10月24日 1時) (レス) id: c7c69bdb8e (このIDを非表示/違反報告)
來憂(プロフ) - 夜殺神さん» ありがとうございます!!!┏○))ペコリ (2019年10月22日 20時) (レス) id: 4ee53ee2f1 (このIDを非表示/違反報告)
夜殺神 - 面白いなぁ…更新頑張ってください……もっかいみてきまぁす (2019年10月17日 16時) (レス) id: c7c69bdb8e (このIDを非表示/違反報告)
來憂(プロフ) - セイカさん» ありがとうございます(*ˇωˇ) (2019年10月2日 20時) (レス) id: 4ee53ee2f1 (このIDを非表示/違反報告)
セイカ - 面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月2日 15時) (レス) id: 517bdcf732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:來憂 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/seiya02201/
作成日時:2019年9月15日 9時