【w.r/wr/d.!】幹部？いいえそれ以下です 第一幕

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部隊を集めると、何人か酷い傷を負ったのか、包帯や松葉杖をついていた。


『えー……まずは、今回の戦いお疲れ様。重傷の奴は良くやった。
それでだ。今まで戦いが終わった後、こういうのだけで疲れているとは思うのだが、今日は疲れをとろうと、酒場に行こうと思っているんだけど……』


一瞬で皆の顔付きが変わる。
……そう言えば、此奴らはよく食べるんだった。


『酒場は古参の奴等なら分かるだろ？あの酒場だ。』

sp「！ あそこですか！」

『あぁそうだぞ』

sp「あそこのエールは最高です！」

『二階を貸切にしてもらったから、今日は宴だ！』


そう言うと兵士達は嬉しそうに声を上げる。
昔の俺もこんな風に喜んで、兄さん達と飲んでたんだよなぁ。

一気に戦争の気分が抜け、思わず涙が出そうになる。
最近すぐ涙が出そうになる。歳かな？


『じゃあ、お前らは先に行っててくれ』

sp「何かありましたか？」

『いや何でもねぇ。この血なまぐさい服着替えてから行くから。お前らスパルタクスの後に付いていけよ』


城に戻り思わず鼻歌を歌いスキップしてしまう。あぁ仲間って素晴らしい。彼奴らが兄さんの部隊にいて、俺の事を受け入れてくれて……

俺は今とても幸せ者だ。


???「何してるんすか？」

『ん？これから飲みに行く……って、ショッピ？』


後ろには、モッズコートのポケットに手を突っ込んだ赤紫がそこにいた。

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