【w.r/wr/d.!】幹部？いいえそれ以下です 第一幕

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「A様！いつも俺達の為に有難う！」

『おう武器屋のおっちゃん。これからも良いの作ってくれよな』

「そろそろ新しい武器が入荷されるんだ。また見に来てくれよ！」

『おう分かった』

「あら、A様が来るなんて珍しいねぇ！」

『たまには飲むのも悪くないと思ってな。こいつらやかましいだろ？ごめんなおばちゃん』

「そんな事ないわよ。若いんだから元気なのが一番でしょ？」


俺がここに顔を出すのは珍しく、色んな奴らに話し掛けられる。
まぁ、大体は城下町の顔見知りだけど。

ゴクリと喉を鳴らし、エールを飲む。


『っぷはぁ！マスター、今日のエールも最高だな』

ﾏｽﾀｰ「お世辞はやめてくれ、前までよく飲んでたろ？」

『昔の話さ。最近はほとんど飲んでねぇ』

ﾏｽﾀｰ「そうかい。ならじゃんじゃん飲んでってくれよ。お隣さんもな」

syp「えっ、あ、はい」


赤紫もエールは好きみたいだ。美味しそうに飲んでいる。
騒いでいる奴らを横目にお通しを食べていると、赤紫は少しオドオドしながらも聞いてきた。


syp「A様」

『ん？どうした？』

syp「城下町の方達と仲がいいんですか？」

『あー……外の見回りとかしてたらいつの間にかって感じだな。てか、様ってやめろ。同じ立場だろ？』

syp「じゃ、じゃあ……えっと……A先輩」


まだ小っ恥ずかしいが、様よりかはマシだ。そう思い込んだ。

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