【w.r/wr/d.!】幹部？いいえそれ以下です 第一幕

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俺の部屋に着いた。物は最小限に抑えている為、デフォルトの物しかない。机、椅子、ベッド……あと、大きな本棚に見合わない少ない本。


em「……生活感が無い。」

『さっきのを見たら分かるだろ？あまりここに居たくないんだ。ちゃんと住んでるのは城下町のどこか。まぁ、そこも生活感は薄いけど』

em「そうなんですね……」

『そこの椅子にでも座ってくれ。飲み物とかはさっき言った通りだから、用意出来なくすまない』

em「いえ。勝手に押し掛けたようなものなので。 ……さてAさんの隠し事、洗いざらい吐いてもらいましょう」


足を組み、俺をじっと見つめてくる。
誤魔化すのも効かなさそうだし、話すか……


『じゃあまずは発作と俺の身体について話そうか』

em「……身体？」

『まぁ、ちょっと見ててくれ』


まず、タオルと宝石を入れてる箱。そして、先程貰ったサバイバルナイフを並べる。
茶は不思議そうに机に並んだ物を見つめている。

サバイバルナイフを持ち、勢いよく手の甲を刺す。鋭く磨かれてるからなのか、滅茶苦茶痛てぇ。


em「Aさん！！？」

『静かに』


鼻の奥の方がじーんと熱くなる。あぁ、そろそろだ。

こと、ことり、ごとっ、ことことこと。

……うわ、一週間分半端ないな。
茶は、興味深そうに俺が出した宝石を見つめる。


『これ見て何が聞きたい？』

em「…………」

『どうした？』

em「こ、これ……」

『ん？』

em「どういう事ですか！！？」

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