【実.況/者】お前の秘密、俺が握っている【K/y】

8.〔ばれちゃった？〕 ページ10

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次の日。

何故だろう、同じクラスのフジに、凝視されてる気がするんだ。
…何でだろうな。

…そう言えば、慈愛の番人と少し似てるな。もし、そうだったら、ヤバくない？
もしかして、ばれちゃった系ですか。やっちまったな。

小さく溜め息をつくと、気まずそうに机が叩かれた。上を向くと、何と珍しい。
エフが居るではないか。



F「A先輩。」

『あ、F91君。どうかした？』

F「今日一緒に飯食いませんか。」

『いいよ。P*sukEちゃんも？』

F「はい。じゃあ屋上で。」

『屋上ね、了解。』



たまに、学校に居る時に、ぴーちゃんとかエフって呼びそうで怖いな。

すると、フジが私の所に向かってくる。



「ねぇ、雲仙さん？」

『何ですかフジ君。』

「あの子…F91？君と仲が良いの？」

『まぁ、仲が良いですかね。…昔、カツアゲされそうなったところを、助けて頂いたんです。』



…勿論、これは嘘だ。カツアゲされた事ないし、勿論した事も無いからね。これも嘘だとばれないように、私は笑顔を絶やさない。

その笑顔を見てフジは、目を細めにっこりと笑った。でも、それには裏があるようで。何かを企んでいるのはと言うほど、満面な笑顔だった。

…まるで、誰かに目星をつけたかのように。

9.〔幼稚〕→←7.〔戦意喪失〕

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