【実.況/者】お前の秘密、俺が握っている【K/y】

28.〔不自然〕 ※追加＋変更 ページ30

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昼休み。私は弁当を家に置いて来てしまったので、取りに行っていた。

普通はダメだけど、家には5分くらいで着くし、こっそり出てきた。



『今日は、一番上手く出来たんだから…』



綺麗に包んだお弁当を見てにっこりと笑う。

…だから、気付かなかった。背後から忍び寄る影に。



『がっ……！！』



昨日やられた傷の上から、また攻撃される。

あぁ、ﾀﾋんだな……と思いながら、虚空を見つめた。





キヨside


昼休みが終わった。最俺の皆で飯を食って、教室に戻っても雲仙はいなかった。

フジも不思議に思ったのか、二人で首を傾げる。



「雲仙、どこに行ったんだろうな。」

「さぁ？保健室とかじゃないかな？」

「じゃあ、戻ってくるか。」



何か嫌な予感がする。

…結局、戻ってくる事も無かった。居ても立っても居られなくなって、すぐ帰ろうとした。

だが、俺は足を動かすのを止める。そこには、不審に置かれた弁当箱。



「……なんで、こんなとこに。」



弁当を持ち上げたその地面には、おびただしいほどの血の痕。

思わず顔を顰めると、誰かからメールが届いた。



［ばかじゃないの、私。
　しかも、同じところ攻撃されたし、最悪。場し
　ょのヒントは、北の方面に連れてかれたね。

　はい、こんにちは。って、相手に
　いわれた。そして、力任せに殴られた。
　この野郎、痛いわ。段々、顔のほ
　うにも血が垂れてきた。拭いたいのに、腕が
　しばられて、上手く動けない。…これじ
　ゃ、紅姫としての威厳が無くなっちゃうな。

これを読んでるキヨ。…場所、分かったよな。分かったなら、黒騎士と銀獅子を呼んでくれ。雲仙 Aより。］



漢字が使える場所も平仮名で、不自然に改行されたメール。
それでも、俺はピンと来た。身を翻して、とある場所に向かった。

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