【実.況/者】お前の秘密、俺が握っている【K/y】

27.〔断ち切った〕 ページ29

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次の日。私の隣には、"黒騎士"もといぴーちゃんと、"銀獅子"もといエフが、頼もしいボディーガードをしてくれた。

……いやいや、何で！？



『…ねぇ、二人は何で周りに居るの？』

P「その包帯、アイツらにやられたんだよね！？」

『うん、まぁ、そうだけど…』

F「だから、俺達が守るって事。」



さらっとかっこいい事言ったけど、包帯してただけでそこまでするか！？
私達は学年が違うから、別れられた。…良かったぁ。

ふぅと溜め息をつくと、誰かに肩を叩かれる。



「よっす、雲仙！」



明るい笑顔を私に見せるのは、キヨだった。

笑顔の中には、過去の事を断ち切った意思が見える。立ち直ったんだな。



『おはようございます、キヨ君。』



負けじと私なりの笑顔を見せる。

それを見て、キヨは何度か瞬きをしたが、満面な笑みを浮かべる。



「一緒に教室行こうぜ！」

『えっ、ちょっ！？』



グイッと腕を引っ張られ、廊下を走る。…先生居なくてよかった。

後ろから、フジが走ってるのは気のせいかな？



『何で、走る…！？』

「おっ、すげぇ！俺に着いてこれる！」

『当たり前だろが…っ！』



ぐんっとスピードを上げ、今度は私がキヨを引っ張り返す。足の速さだけには、自信がありますから。

教室に着くと、二人は肩で息をするほど、呼吸を繰り返す。



「雲仙…… はっ、おま、速過ぎんだろ…！」

「そう言う、キヨ、も速いでしょ！置いてかれると思った！」

『こんなので、体力削れるか…？』



丁度、クラスにはほとんど人が居なかったため、素で話せた。

…意外と、素で居る方が楽かもね。

28.〔不自然〕 ※追加＋変更→←26.〔包帯〕

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