藤井くんに弱みを握られたので専属パシリになった (ページ6)

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「で、あかん？この条件。どっか嫌なとこある？」

いや嫌なことしかないだろ。

って言いたくなるけど、

この条件だけで私の変態行為が隠される。これくらい安いもんなのかもしれない。

「断ったら、わかるやろ？」

そう言いながら私の顔を覗き込む。

うわあ腹たつ。

いや元は私が悪いんだけれども。

ニヤリと口元を歪めて挑発するような言葉を発する彼。

もう断ったろか。

そう決意を固めようとした時、もう一度副会長が考え込むように言った。

「俺、口軽いしなぁ。」

ちらりとこちらを覗く目は、絶対にこれから私のする返事を予想できている。

ずるいな。つか口軽いのなんか顔見たらわかるわ顔。

舌打ちしそうになった口元を開けば、

副会長の楽しそうな悪い笑顔。

こんなの、条件飲むしかなくない？

私は拳を握りしめながら、恨めしそうに背の高い副会長を見上げると

「…その条件、飲みます…」

呟くようにそういう。

この答えによって、私の平凡な毎日は地獄へと果て変わってしまったのだ。

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