藤井くんに弱みを握られたので専属パシリになった (ページ13)

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次の日。

なんか連絡さえ見たくないからブロックしようか考えたけど、そこまでしたらまた女子トイレで格闘が始まっちゃうからやめた。

朝学校について、素早く図書室へ向かう。

昨日帰ってからはものすごーく体がだるくてすぐ寝た。

せいで、宿題ができていないのだ。

なんのレポート提出だっけ、と思って生物学の図鑑を一つ一つ見ていくと

後ろで「会長、なにしてんの？」と穏やかな声が聞こえた。

副会長？声がちょっと違うけれど。

いやこれで声変わりした副会長だったらしばきますよ。

日本海ぐらいまで飛ばしますよ。なんなら鎮めますよ。

だって、朝からストーカーとかまじで頭やばい……。

と思って振り返ると、見覚えのある茶髪がふわっと目の前をかすった。

「………え？」

小「おはよう、会長。」

この時間帯は朝練しているはずの小瀧くんが、目の前にいた。

「え？なん、え？朝練は？」

小「今日サボっちゃってん。後で濱ちゃんに怒られるわ。」

関西独特のイントネーションで肩を竦めて喋る彼。

まって、初喋りなんだけど……。

てか朝から会えるとか幸運すぎない？私。

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