15時間目 ページ15
.
マフラーのせいで声がこもっている原先生と
まるで一週間話していなかったのが嘘のように話が弾んだ。
「Aさん、前！前！」
「へ？あっ…」
「電柱に気づかないなんて漫画みたいだな」
楽しそうに笑う先生の顔が近いことに気づき、
恋人みたい、というフレーズが頭を過った。
反射的に、体をバッと離す。
「…？Aさん？」
「あ、いえ…あの…」
「ん？」
私ばかり照れて、全く気にする様子のない原先生は
本当に私を生徒としか見ていなくて、
切ないような、でもいい先生のような…
「…なんでもないです、よ」
「なんでもあります、って顔に書いてあるぞ？」
「な、本当にないですから！！」
「え？あっ…」
校門前まで着いていたことをいいことに、
また私は走って逃げてきてしまった。
玄関に入って下駄箱の前で呼吸を整える。
「……ふぅ、」
バンッ
突然の大きな音に驚いて周りを見渡すと
右側にすぐそこに下駄箱につかれる手。
「え…」
その右手の主を確認するべく私が振り返ると、
そこに神妙な面持ちでいたのは
「…え？なに？大木？こんな早くに来てどうしたの？…てかなにしてんの？」
・
「壁ドン」
「…は？」
そこへ、
「あ、大木………うん大木？えっ？！」
走って逃げた私を見に来たのか、
遅れて生徒玄関に原先生登場です。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 508人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いお。 - ミナさん» ありがとうございます〜！！ヽ(；▽；)ノ頑張ります！ (2014年12月21日 11時) (
レス) id: 4d630fe151 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - すごくおもしろいです！楽しませてもらってます！今も頑張っていると思いますが、これからも、頑張ってください！ (2014年12月20日 17時) (レス) id: aa56b37072 (このIDを非表示/違反報告)
いお。 - ちなさん» わわ嬉しいです；；ありがとうございます！頑張らせていただきます！ (2014年12月4日 17時) (レス) id: 4d630fe151 (このIDを非表示/違反報告)
いお。 - 夏ｯピーさん» 昨日更新できずすみませんでした！移行したのでまたよろしくお願いします〜！ (2014年12月4日 17時) (レス) id: 4d630fe151 (このIDを非表示/違反報告)
いお。 - ∞鮭丸∞さん» もったいないお言葉…！お気遣いまてありがとうございます；；頑張ります！ (2014年12月4日 17時) (レス) id: 4d630fe151 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いお。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/xxx_io_xxx/
作成日時：2014年11月15日 20時
