鬼殺隊最強の少女だって恋をします (ページ27)

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自分の気持ちページ27

冨「(久しぶりだな。、、おい！)どうして泣いている？」

え。

泣いてなんか。

いるのか。

もうやだよ。

「泣いてませんよ。大丈夫です。」

冨「(俺でよければいつでも)話せ。」

話せって。

「どうしてもですか、、？」

冨「(無理にとは言わないが、心配だからできれば)話せ」

「…そんなに言うんなら話しますよ」

話せだけ言われても分かんないし。

優しさかもしれないけど。

正直、1人でかかえこむのもつらかったし。。

「もう、嫌になったんです。何もかも。足手まといでしかない自分がどうして鬼殺隊最強なんて名乗れるんですかね。最強なのに失敗ばかり。誰にも期待されないし。それに今、宇髄さんが上弦と戦ってるかもしれない。私は仲間が死ぬのがもう嫌。怖い。何一つ守れないんです。私に鬼殺隊はあってないのかもしれませんね笑」

涙を堪えながら必死に笑顔を作る。

冨「そんなことはない。」

「え？」

冨「誰でも失敗はする。」

「でも、私はこれでも最強なんですよ？1番失敗しちゃいけなくないですか？」

最強。

それの肩書きは私には重すぎた。

冨「誰だって仲間が死んだら嫌だ。」

「そんなの、、そうかもしれないですけど。私が1番守らなきゃいけないはずなのに。」

本当はずっとつらくて。

失敗する度に、

鬼殺隊最強なのに。とか最強の人がいたのにダメだった。

そんな言葉を聞いた時は涙が止まらなかった。

分かってるけど。

出来てないことくらい。

でも、頑張ったのに。

やっぱり私じゃダメなんだ。

冨「お前が思っている以上に柱達は強い。Aももちろん強いが、お前だけが全て背負う必要はない。」

口下手な筈の冨岡さんからつらつらと言葉が溢れてくる。

それは私の心に深く刺さって。

冨「宇髄だって必ず帰ってくる。最強だからって1人で何もかも背負うな。お前は仲間思いで強い。だが、誰にだって弱みの1つや2つはある。それに、お前は足手まといじゃない。」

普段の冨岡さんとは思ないほど達者な口使いだった。

「…冨岡さんは優しいですね。でも、みんながみんなそう思ってくれるわけではないようなので、、」

もうやだよ。

また、冨岡さんに弱いとこばっかみせてる。

私がちゃんとしなきゃなのに。

あのあと冨岡さんにお礼を言って屋敷に帰ってきた。