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溢れ出る想い ページ23

カ「Aさん、、?」

し「Aさん大丈夫、、ですか?」

2人が心配そうな顔をする。


どうして?


ポタッ。


あぁ

泣いてるんだ。

まただ。

なんでだろう。


本当は分かってる。


でもそれは言い訳にしかならない気がして。


自分を甘やかすだけな気がして。


言葉にしたら終わりな気がして。


言えなかった。


思うのも怖かった。


本当は悔しくて。


辛くて。


泣きたくて。


悲しくて。



ずっと、ずっと。


家族が鬼に殺されて。


頼れる人もいなくて。


どうすればいいか分かんなくて。

鍛錬を続けた。


なのに思い通りにはならなくて。


なんで、なんで



鬼殺隊最強なんてものを私なんかが背負っているんだろう。


鬼殺隊最強なのになんで勝てないの?






どうしてこんなに弱いの?







本当に私は最強なの?




そんな嫌な考えしか出てこない。


もう嫌だ。



自分が。

鬼が。

この世界が。


私だって努力してるはずなんだけどなぁ。


どうして周りはできるのに、自分はできないの。


いっつも思った通りにならなくて。


周りに甘えて。


今まで溜めてきたものがすべて溢れた。
 


私が泣いているのを2人はそっと見守ってくれて。


抱きしめてくれて。


大丈夫ですよ、と優しく言ってくれて。


なんで泣くの?

迷惑でしょ?

こんな言葉が聞こえて来る。


分かってる。


迷惑なのも。


でも止められないのも。
 




数刻経ったと思う。

私が涙で、ぐちゃぐちゃになった顔をあげると2人の心配する顔があった。


謝らなきゃ。



「ごめん、ごめんね。いつも迷惑かけて。こんなに弱くて。、、この前童磨に会ったの。。でも、勝てなかった…。ごめんなさい。ごめんなさい、。」


しのぶちゃんは驚いたような顔をして。

フッと笑った。


し「Aさん。何を言ってるんですか?大丈夫ですよ。Aさんは弱くないです。それに上弦に会って5体満足で帰ってこられるだけでも、、「…違う。違うの。それは冨岡さんがいたから。私の力じゃない。」…本当にそうですか?」

 
私はうなずく。

足手まといだったでしょ。


知ってるから。



し「…私はそうは思わないですが、、。それに私だって失敗ばかりですよ、、。Aさん。たまには休むことも大事ですよ。今日はゆっくり休んでください。…また蝶屋敷にきてくださいね。」



それだけ残して2人は行ってしまった。

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まいまい(プロフ) - ごめんなさいっ!今すぐ外します。教えてくれてありがとうございます。 (2021年2月23日 17時) (レス) id: ab72577554 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まいまい | 作成日時:2021年2月23日 16時

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