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Your side
「…ジェミンくん、」
本人に対して"ジェミンくん"と呼ぶのは、10年ぶり。
JM『…久しぶり、Aちゃん。』
「…久しぶり、」
JM『手に持ってるのって…もしかして、交換日記、？』
「…うん。」
私が頷くとジェミンくんは、なぜかそわそわしている。
そっか、うん、そうなんだ…と何度も呟いている。
「…どうかした？」
JM『、いや何でもないよ。』
「…そういえば、さっき交換日記の最後のページ見て、、」
JM『今日見たの？え…っとじゃあ、その…』
耳を赤くして、ブツブツ言うジェミンくんを見ていると、私まで恥ずかしくなってしまった。
「…ありがとう、」
「嬉しかった、こんな風に書いてくれて。」
ジェミンくんは少し俯いた顔をあげて、今日一番の笑顔を見せた。
JM『僕も嬉しかった、読んでくれてて。』
不覚にもドキッとしてしまった。
すっかり暗くなって月明かりだけが教室に差しているこの景色は、まるであの頃に戻ったみたい。
JM『今日なんでここに来たの？』
「もうすぐ取り壊されちゃうから、その前に来たくて…」
JM『僕と一緒だね、僕も最後に一回来ておこうと思って。』
「そうなんだ、」
JM『ふふ、折角だしちょっとお話する？久しぶりに話したいこといっぱいあるんだ。』
ジェミンくんのその言葉で始まった、久しぶりの二人だけの時間。
そこからは、お互いの10年間を埋め合うように話した。
交換日記をなぜ今日持っているのか、大学生活はどうだったか、就活は手こずったか、仕事はちゃんと出来ているか、本はまだ読んでいるか、これまでの恋愛はどうだったか、結婚願望はあるのか。
話すのに夢中になっていて、気がつくといつの間にか、初めて会った時のように雪が降っていた。
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風ちゃん(プロフ) - パールさん» 読んでいただきありがとうございます。これからもっといい作品が作れるよう精進いたします。 (2月24日 16時) (
レス) @page47 id: 28b3fc24c1 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 切なくて泣きました🥲素晴らしい作品をありがとうございます！！ (2月24日 15時) (レス) @page47 id: e93d71faa2 (このIDを非表示/違反報告)
風ちゃん(プロフ) - wakaさん» 人生は一筋縄では行かないですよね…主が形にしたかったものを主様が全て代弁してくださってます笑 (12月5日 7時) (レス) @page45 id: 28b3fc24c1 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - そうよね、そんなにうまく人生行かないわよね。甘酸っぱい気持ちと、ほろにがさとそんな感じでした😂 (12月4日 21時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
風ちゃん(プロフ) - wakaさん» waka様の思った内容にできず、申し訳ありませんでした…主も一緒になる方向で作りたかったのですが、学生時代の淡い思い出というのをテーマに作っていたので、このような結末にさせて頂きました😭お読みいただき誠にありがとうございました。 (12月4日 21時) (レス) id: 28b3fc24c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風ちゃん | 作成日時：2023年11月2日 18時
