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Your side
微かに聞こえる部活の音と、遠くから聞こえる廊下の足音。
あの会話の後、まだ教室にいるジェミンくんと何も話すことがなくて5分ほど沈黙が続いた。
JM『…あのさ、』
「…ん？」
また話されると思ってなかったから、返事するまでに少し時差が生じてしまった。
JM『Aちゃんが最近読んでる本、僕もよく読んでて』
…なんか、ずるいよなぁ。
これは単に私がこういうモテ男子のテクニックになれてないからかもしれないけど。
私が本読んでるところを見てる人なんてジェミンくんぐらいだと思う。
クラスのモブみたいな私の些細なことまで見てくれてるんだ、
「、あっごめん。この本読む？」
JM『んふ、ほんとにいいの？』
ジェミンくんは、まるで瞳の中に星が入ってるんじゃないかって思ってしまうほど目を輝かせて言った。
この目に勝てる人いたらすごいよ、絶対断れないもん。
カバンの中から本を取り出すと、
「これだよね、？」
JM『そう、それ！』
と、身を乗り出して言った。
席３つ分も離れてるからそんなにびっくりはしなかったけど。
「この本よく読むの？」
この本はあまりメジャーではなく、知る人ぞ知るといった恋愛小説だった。
JM『うん、中学の時から読んでた。2人が交換日記して仲良くなっていくの、なんかいいなと思って』
そこから、ジェミンくんと私はこの本についてずっと語っていた。おそらく1時間は話した気がする。
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一通り話し終えて、外を見るとすっかり暗くなっていた。
教室にある壁掛け時計を見ると、針は8を指している。
JM『…もうすぐ警備員さん来る時間じゃない？というか、もう来てるね、』
…
そうだった、忘れていた。
この高校では、19時半になると警備員さんが校内を巡回し、生徒が見つかった場合は担任に報告され処罰を受ける…という噂があることを。
ジェミンくんが私の手を取る5分前。
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風ちゃん(プロフ) - パールさん» 読んでいただきありがとうございます。これからもっといい作品が作れるよう精進いたします。 (2月24日 16時) (
レス) @page47 id: 28b3fc24c1 (このIDを非表示/違反報告)
パール(プロフ) - 切なくて泣きました🥲素晴らしい作品をありがとうございます！！ (2月24日 15時) (レス) @page47 id: e93d71faa2 (このIDを非表示/違反報告)
風ちゃん(プロフ) - wakaさん» 人生は一筋縄では行かないですよね…主が形にしたかったものを主様が全て代弁してくださってます笑 (12月5日 7時) (レス) @page45 id: 28b3fc24c1 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - そうよね、そんなにうまく人生行かないわよね。甘酸っぱい気持ちと、ほろにがさとそんな感じでした😂 (12月4日 21時) (レス) id: 192bfaab8b (このIDを非表示/違反報告)
風ちゃん(プロフ) - wakaさん» waka様の思った内容にできず、申し訳ありませんでした…主も一緒になる方向で作りたかったのですが、学生時代の淡い思い出というのをテーマに作っていたので、このような結末にさせて頂きました😭お読みいただき誠にありがとうございました。 (12月4日 21時) (レス) id: 28b3fc24c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風ちゃん | 作成日時：2023年11月2日 18時
