【小説】バカ部！！

第10話 ページ11

「青葉は今日から3年せーい♪」


ご機嫌に歌を歌いながら大きめなリュックを揺らし歩く(ほとんどスキップだが)




「あーおーばっ」


学校から最寄りの駅へ出る曲がり角を曲がる前に後ろから何かが衝突する



「！！ゆーほ！おはよ」


一瞬体が強張るが聞き慣れた自分を呼ぶ声で誰かすぐに分かった



幼馴染の真住夕誉は短く挨拶を返すと隣につき歩き出す




それからは春休みの会えなかった一週間分のたわいもない話をした


「髪の毛染めたんだねーアッシュピンク、目立つし可愛い」


「春だからね！それに目立たないと！いっぱい部員勧誘するんだから！」



気合が入っているようで両手を強く握り無邪気に微笑む





すると後ろからガシャガシャと自転車のチェーンの音がする




振り向く前に同じバカ部の一員である自転車に乗った三樹京也がものすごい勢いで横を横切って行く




いつものように何かを言うと昇降口に入っていった





すると再び後ろから複数の足音がものすごいスピードで近づいてくるのがきこえた




振り向くと既に黒く大きな影が目の前に迫っていた

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