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69__R ページ23
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「 A？ 」
赤いエプロンに、髪を結んでポニテールをしている。
大きな目と黒い瞳、頬の小さなホクロ。
間違いなくAだ。
確信に変わった瞬間に、心臓がバクバク音を立てる。
ー ずっと会いたかった。
『 いらっしゃいませ 』
しかし彼女は俺を見ても、
何の反応も示さずニコニコとしている。
いや人違いにしては似過ぎだし、
胸元の名札には「東堂」と書いてあるし。
変だ。一体何なんだ？
「 … あら、Aちゃんのお友達？ 」
厨房からヒョコッと出てきたのは
白髪混じりのおばあさん。
「 あ … そんな感じです 」
そんな感じっていうか、違うけど。いや、違くないけど …。
すると、Aは 『 ああ〜 』と何か納得した表情をした。
思い出したのかと笑顔になったけれど、
彼女から伝えられたのは思いもよらない言葉だった。
『 私2ヶ月前に交通事故に遭っちゃって、そのショックで記憶が色々と曖昧なんです … ところであなたのお名前は？ 』
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作者名：留学生A | 作成日時：2019年5月29日 19時
