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その日から私は、お昼になると必ずそのお弁当屋さんに寄ることにした。
「 Aちゃん、こんにちは 」
『 おばちゃ〜ん、私今日も唐揚げ！ 』
「 おまけにジュースつけといてあげるね 」
『 いいの〜？ 』
すっかりおばあちゃんとも仲良くなった。
嬉しくて紫耀に自慢したけれど「俺も仲良いよ」と言われて膝から崩れ落ちた。
そうそう、最近は上司の言葉に一生懸命耳を傾けつつ、ちょっとずつだけれど仕事も覚えてきてる。
「 東堂さん 」
『 あ … はい 』
「 これ君が作った資料？ 」
『 … そうです、 』
「 よく出来てると思う、この調子で頑張って 」
『 あ … ありがとうございます！ 』
部長から初めて褒められた嬉しさに頬を緩めながら自分のデスクに戻ると、同期の坂田さんが私にこそっと耳打ちした。
「 高橋部長イケメンだよね 」
『 えっ、そうかな 』
「 他の女性社員たちもメロメロだもん 」
『 … ふ〜ん 』
「 でもAちゃんが一番気に入られてるよ 」
『 えっ 』
いや …そんなことないと思うけど。
自分のデスクに戻りもう一度高橋部長の方を見るとバチっと目が合った。
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作者名：留学生A | 作成日時：2019年5月29日 19時
