「一を聞いて十を知る」 ページ9
「...つまり、私のお父さんに頼まれて此処で待ち伏せしてたんですか？」
「ちょっと違うな。君のお父さんに頼まれたのは本当。でも、僕もたまたま此処のお祓いしたかったし」
教室の真ん中に座り、結衣は少年の話を聞いていた。
少年は先祖代々の陰陽師の家系らしく、その噂を耳にした結衣の父の旭は娘を頼むと言い、何があるか分からないと言われ、少年に警護を委ねたのであった。
「お父さんめ...私の事を可愛がりすぎなんだよ...」
「良いお父さんじゃないか。僕も僕でこの依頼は有り難いんだよ？」
給料高いし、と良いにっこり笑う少年の姿に結衣はドキッとした。
「...そっ、そういえば貴方の名前聞いてませんね？お名前は？」
「あっ、僕？千代原光明。千に代々木のよに、原で、光に明るいって書いて千代原光明」
「ちよはら...こうめいさん」
口の中で何回かつぶやいた。
「ちょっ、そんなに呟かなくても良いよ！確かに珍しい名前だし、よく最初はクラスのみんなに弄られたけど...僕的には好きな名前なんだ」
「はぁ...」
すると突然、光明が立ち上がった。
「君もそろそろ帰らなきゃ駄目だろう？若し良かったら、僕のお祓いルート付いて来る？」
「はい！」
そして、光明と結衣は様々な教室を覗いた。
結衣にはやってる事がよくわからなかったが、なんか頑張っている事は理解できた。
こうして校庭前。
「今日は有難う。良かったら、又電話してね？」
「はい！私も楽しかったです！」
そして結衣と光明は電話番号を交換し、結衣は家に帰るため、光明は依頼料を受け取るために前橋家に行ったのだった。
「...と、こんな感じです。何か質問は」
誰も何も言わなかった。
「本当に陰陽師っているんだね...」
「てか、陰陽師ってよりお祓い師じゃね？」
音也と翔が口々に話し合った。
「で、結衣。その陰陽師どこにいるの？」
「う〜ん...わかんない。ちょっと電話してみるね」
そうして、結衣は席を外した。
「どうも胡散臭いんですが...」
「そうかな？俺は信じるよ？ねぇセッシー」
「ハイ！ワタシは信じマス！」
レンとセシルは笑いあった。
「陰陽師さん、本当にいらっしゃるんですかねぇ？」
「分からん。しかし、嘘ではなさそうだな。四ノ宮、お前は信じるか？」
「はい！でも、陰陽師さんがいたら僕の手料理を食べて欲しいですね！」
那月が笑顔で言った。
「え？いやっ、それは止めておけ」
「え？」
「いや、何でもない」
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小冬 - とても面白く、詳しく書いてあるのでわかりやすいです！！幸輔がとても魅力的で面白いです！！これからも頑張ってください！！楽しみにしています (2019年7月17日 20時) (
レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なまけ忍者2 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月26日 23時
