「一を聞いて十を知る」 ページ8
「七海...」
「そうですね。例え、どんな風貌でも勤務中なのに私達にサインを求めてきた。それって、とてもこの人に感謝すべきだと思います。七海さんに気づかされました...どうぞ、これからも応援よろしくお願い致しますね」
「トキヤ...手帳貸して！」
そして、他のメンバーも次々とサインをしていった。
「あぁ、本当にありがとうございます。私も感無量です。ありがとうございます」
「此方もとても嬉しい気分です。では、屋敷に入ってよろしいですか？」
「はい。荷物の検査をしましたが、危険物は入ってませんでしたし。どうぞ！」
こうして、私達はガードマンさん案内のもと、無事に結衣の所に辿り着きました。
「鈴ちゃん、久しぶり！東京に行ってからずいぶん成長したね！」
「結衣！久しぶり！元気だった？」
「相変わらず元気だよ〜。てか、鈴ちゃんすごいね！芸能人さんと仲良くなっちゃうなんて...」
「仲良いのはお兄ちゃんだから。あっ、陰陽師の話、してくれる？」
結衣は俯いた。
「どうしたの？」
「実は私もあの子とは夢か現実か今も分からないの」
「夢か現実かわからない？」
トキヤが食いついた。
「はい。本当にこの世のものとは思えない話だで...。それでも、聞いてくれますか？」
「うん。聞くよ」
「勿論デス！」
「これは、私が中2の時なんだけど...」
結衣はある噂を耳にした。
中学校の裏の廃校した小学校に幽霊が出るという噂であった。
しかも、其処に人の気配があるという。
その小学校はもう廃校済で人の気配はあったらおかしいという事だった。
少し興味があった結衣は真夜中に屋敷を抜け出し、小学校に向かった。
「やっぱり、何も無いんだ...ん？え？」
結衣はある教室を覗き込んだ。
すると、高校生くらいの少年が手を広げて何かをつぶやいていた。
「何あれ？...」
と、その瞬間。
「そこの小娘！用件が或るなら速やかに言いなよ？」
軽やかだけど、どこか虚しい声が聞こえた。
「え？なんで気づかれたの？」
「気配で分かったよ。君、怨霊じゃ無いね？」
「なっ、失礼ね！私は怨霊なんかじゃ無い！」
「アハッ！似てる〜」
「酷いで...似てる？似てるって？」
結衣はキョトンとしてしまった。
「君、前橋結衣ちゃんだよね？」
突然にフルネーム言われ、結衣は警戒をした。
「怪しい者じゃ無いよ！僕は君のお父さんを知ってるんだ」
「...は？」
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小冬 - とても面白く、詳しく書いてあるのでわかりやすいです！！幸輔がとても魅力的で面白いです！！これからも頑張ってください！！楽しみにしています (2019年7月17日 20時) (
レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なまけ忍者2 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月26日 23時
