「青天の霹靂」 ページ15
「「「えっ！？弟！？」」」
皆の声がハモった。
「はい！いつも兄さんがお世話になってます！俺、楠家次男の楠礼央って言います！」
その後、スーパーで衝撃の再会をした後、礼央を連れて光明の家に帰ったら楠の母がつくだねを持って来てくれたらしく、今は楠の作ったきつねうどんとつくだねを食べながら、礼央を紹介していた。
「今何歳なの？」
音也が質問した。
「中学二年生のサッカー部です！」
「えっ？お前、部活入ってたの？」
楠が疑った。
「あれ？言ってなかったっけ？」
「言ってねぇよ！鈴は知ってたのか？」
「うん」
「はぁ？僕だけ知らなかったの？」
皆が大笑いした。
「笑い事じゃ無いよ！」
「幸輔だけ知らないとか！どんだけ信頼されてないの！」
音也が笑いながら言った。
「信頼はあるさ！なっ？」
2人がそっぽを向いた。
「えぇ...お前ら...」
「あはは！無理！面白いね！あ、おかわり無いの？」
光明が笑った。
「ありません！もう、我慢してください！」
と、言いつつ楠も笑った。
そして、礼央と鈴と春歌は楠の家に行き、男9人になった。
「さて、皆さん聞いてください」
「なんだよ」
光明の呼びかけに翔が答えた。
「実は此処には布団が5枚しかありません」
「えっ？」
「それはつまり...」
トキヤが息を呑んだ。
「1つの布団に2人寝てもらいます」
「えぇ？」
楠が声を上げた。
「しかし、1人だけ余りますね？と云う事で布団をかけた！じゃんけん大会をします！」
「「「じゃんけん大会ぃ？？」」」
すると、音也が口を開いた。
「別に俺、2人でもいいよ？」
「え」
光明が声を漏らした。
「男と寝たいの？」
「そういう意味じゃないよ！？」
「じゃあ、なんで？」
すると、下を向いて話した。
「だって、出来るだけみんなと争いたくないなー...なんて。ごめんなさい。変な事言って」
沈黙が走った。
「ピュアだね...こっちが泣きそう...」
「どういう理屈で泣きそうなんですか」
トキヤがツッコんだ。
「よし、此処は音也君のリクエストで...あっ」
光明が声を上げた。
「どうしたんですか？」
「御免...布団九枚あったわ」
再度沈黙。
そして、次に起こったのが崩れる8人だった。
「今までのくだりなんだったんだよ...」
「てか、なんで一人暮らしの部屋になぜ布団が九枚も...」
「御免ね...普通に寝よっか」
次のページへ→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小冬 - とても面白く、詳しく書いてあるのでわかりやすいです！！幸輔がとても魅力的で面白いです！！これからも頑張ってください！！楽しみにしています (2019年7月17日 20時) (
レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なまけ忍者2 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月26日 23時
